8ー4,遊びに来ました ページ15
ジン「ヤー!○○!!次はあれに乗ろう!!」
『あ……はい』
ジン「あ!!風船だ!!欲しいか?!」
『いや……別に……』
ジン「ヤー!クレープ屋さん!…○○!食べよう!!」
あれからなんやかんやあって………
私たちは何故か、遊園地に来ています。
ジン「ヤー、楽しいなぁ……!」
『………オッパ、メリーゴーランド何回目ですか。』
ジン「しょうがないだろー。絶叫系乗れないんだから。」
『じゃあなんで遊園地に行こうなんて言い出したんですか。』
ジン「それはー……○○が行きたいかなーって」
『……』
ジン「……遊園地、あんまり好きじゃなかった?」
『いえ、………楽しいですよ!』
ジン「そう?ならいいけど……」
もちろん楽しいよ。
ジンオッパが私を思って連れてきてくれたことも嬉しい。
……というか、オッパと一緒なら、どこでも幸せなんだと思う。
だけど………
私の話を敢えて遮るようにして、急に遊園地に行こうだなんて言い出したのが、どうしても引っかかる。
私の気持ちに気づいて、わざと遮った……?
ならどうして…?
私の気持ちに答えられないから…?
なんて、考えすぎだろうか。
ジン「○○は……何か乗りたいものはないのか?
なんか……ずっとオッパに付き合わせてる気がして悪い。」
3回目のメリーゴーランドから降りた後、きまり悪そうにそう聞いてくる彼。
『うーん……じゃあ、あれ乗りたいです!』
そう言って私が指を指したのは、観覧車。
オッパは絶叫系が乗れないらしいから、これなら大丈夫だろうと思ったのだが……
ジン「そ、そうか………よし、行くか。」
何故か顔色を悪くして、そうぎこちなく答えるオッパ。
もしかして………
『高いの苦手ですか…?』
ジン「い、いや?平気だけど?
……ほ、ほら、早く乗ろっ。」
足を微かに震わせながら、観覧車に乗り込む彼。
絶対苦手じゃん。
『無理させてごめんなさい……』
ジン「平気だって言ってるだろー。」
そう言ったジンオッパは、自分も余裕がないくせに、私が乗り込む時に手を差し出してくれた。
意外とこういう紳士な面もあったりするんだよなぁ。
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ただいま観覧車頂上付近。
私たちの目の前のゴンドラに乗るカップルのキスシーンを窓越しに目撃してしまい、
絶賛とっても気まずい時間を過ごしております。
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なーさ(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます!感動していただけたようで、とても嬉しいです…。温かいお言葉をありがとうございます!今後の作品も応援していただけると嬉しいです! (2023年4月1日 8時) (レス) @page49 id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - こんばんわ、初コメ失礼します!なーささんの作品を読ませてもらい、ホントに恥ずかしいですが泣いてしまいました…。素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!なーささんの作品とても大好きです! (2023年4月1日 1時) (レス) id: 59651d7816 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - あんにょんさんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです…励みになります(泣)これからも更新頑張りますね! (2023年2月10日 0時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
あんにょんさん(プロフ) - もう、ほんと、神作品すぎます…!いっそドラマ化してほしいくらいです笑 応援しています!! (2023年2月9日 15時) (レス) id: 999eb198b5 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - 月花さん» コメントありがとうございます!尊敬だなんて……私にはもったいないお言葉です。(泣)これからもこまめな投稿を心掛けて頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2021年7月13日 23時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーさ | 作成日時:2021年6月15日 23時