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雅紀に飲みに誘われて来てみれば、明らかに合コンの席。
「・・・雅紀、俺帰るわ」
「ちょっと潤、待ってよ」
「雅紀、俺にはAって言う彼女がいんの。合コンとか付き合いでも参加しない」
「そう言わずに。もう参加するって言ってあるし」
「そんなの俺には関係ない。急病とでもなんとでも言っとけばいいだろ」
「潤、とにかく座ろうよ」
「雅紀、いい加減にしろよ。俺にはAがいるって言ってんだろ」
「わかってるよ。でもさ、でも」
「なんなんだよ。意味わかんねーよ、俺に浮気しろって勧めてんのかよ」
「違うよ、そうじゃなくて・・・」
「なんなんだよ。はっきり言えよ」
「えっと・・・うん、そう、女の子はAちゃんだけじゃないって言うかさ・・」
「・・・本気で言ってんだったら、俺雅紀と友達やめるわ」
「潤っ」
「俺の事よくわかってるお前がこんなことするなんて、なんかあんだろ。話してみろよ。ことによったら協力してやってもいいよ」
「・・・」
「雅紀。俺と友達やめたいの？」
「そんなことっ、・・・うぅ、Aちゃん、ごめん」
最後は小さくて聞き取りづらかったけど、今確かに
「今、Aって言った？」
「ぅん・・」
「Aが関係してんの？」
「ちゃんと話すよ。だから、潤もちゃんと聞いてくれる？」
店を移して、二人で向かい合って座った。
「Aちゃんにはわかったって言ったけど、やっぱ俺には無理だったね」
シュンとしたように肩を落としながら、雅紀は話し始めた。
「・・・Aちゃんだよ」
「は？何が」
「Aちゃんに、潤に彼女を作ってあげてほしいって頼まれたんだよ」
「ごめん、言ってる意味がわかんねーんだけど」
「うん、だよね。俺もそう言ったよ。・・・潤、落ち着いて聞いて。Aちゃん、もうすぐいなくなっちゃうらしいんだ」
「・・・は？」
「でね、自分の代わりに、潤に彼女を作ってあげてほしいって言われて」
さっきから、雅紀の話す言葉の意味が理解できない事ばっかで
何の冗談だよって呆れて笑いそうにさえなった。
どういうこと？
Aがいなくなるなんて話聞いてねーんだけど。
ってか、え？
自分がいなくなるから、変わりの女を宛がっとこうって？
そう言うこと？
Aにとって、俺ってその程度ってこと？
「Aちゃんはね、」
「じゃぁ、今日のこと、Aは知ってんの？」
「あ・・うん。話したよ」
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ちな(プロフ) - ホクさん» ホクさん。お返事遅くなってごめんなさい。嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます。楽しんでいただけたようですごく嬉しかったです。 (2021年4月14日 13時) (
レス) id: c148e10e11 (このIDを非表示/違反報告)
ホク - とても感動しました。他にはないストーリーだったのでとっても面白かったです！ (2021年3月29日 9時) (レス) id: 4442ae36ba (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - ゆーみんさん» ゆーみんさん。お返事遅くなってごめんなさい。いい作品と言っていただけて、本当に嬉しいです。元気出ました。ありがとうございました。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 泣けてしまいました！凄くいい作品です！違う作品でも頑張ってください♪ (2020年4月28日 9時) (レス) id: b7e3681104 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - rikapika18さん» rikapika18さん、はじめまして。めちゃくちゃ感動したとか、私の方がめちゃくちゃ感動で、すごく嬉しかったです。楽しんでいただけたならよかったです。本当にありがとうございました。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年6月14日 0時
