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いつもと様子の違うAちゃん。
潤にも話せない事って何だろう。
「雅紀には友達いっぱいいる？」
向かい合って座った途端、徐にAちゃんは話し始めた。
「いるよ」
「女の人の友達もいる？」
「いるよ」
一度俯いた後、ゆっくり顔を上げて
「・・・ねぇ雅紀。雅紀の友達の中に、潤のこといつも笑顔にしてくれる人いる？潤の彼女になってくれる人、いないかな？」
一瞬、自分の耳を疑った。
「Aちゃん何言ってんの？潤の彼女はAちゃんでしょ？」
「・・私じゃダメなの」
その言葉に、以前の会話を思い出した。
「Aちゃん、もしかして、やっぱり、どっか行っちゃうの？」
「・・私がいなくなっても、潤には笑っててほしいの。だから雅紀、協力して」
「ダメだよっ。どうしてそんなこと言うのさ。Aちゃんがずっと潤の傍にいればいいじゃん」
「ダメなの。もうすぐ帰らないといけないから」
「どこに？え、どこに帰るっていうの？何か思い出したの？でも、だって、Aちゃんの家は潤のところなんでしょ？最初に会った時から自分でそう言ってたじゃん」
「そうだよ。そうだけど、でも、行かなきゃいけないから」
「だから、どこにだよっ。記憶、思い出したの？どうして行かなきゃいけないの？」
「約束だから」
「約束って何だよ。わかんないよ。ちゃんと話して」
「話せないことばっかりでごめんなさい。でもお願い雅紀。前みたいに悲しそうに泣いてる潤にしたくないの。それじゃダメなの。潤にはこれからもずっと笑顔でいてほしい。
私がいなくなっても潤が寂しくないように、潤が笑顔で暮らせるように、潤のことをずっと笑顔にしてくれる人を見つけてほしいの。
・・私じゃ、探せないから。だからお願い雅紀。潤のこと大好きで、潤のこと幸せにしてくれて、潤もその人のこと大好きになれるような彼女を潤に見つけて」
Aちゃんの真剣でまっすぐな瞳が、俺を見つめる。
嘘や冗談じゃない、強い想いがそこにはあった。
「・・・どうしても行かなきゃいけないの？」
「うん」
「どうしても変えられないの？」
「・・うん」
「理由は教えてくれないの？」
「・・ごめんなさい」
大きく息を吐き出した。
「わかったよ。俺も潤のあんな姿はもう見たくない。・・・Aちゃんに協力するよ」
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ちな(プロフ) - ホクさん» ホクさん。お返事遅くなってごめんなさい。嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます。楽しんでいただけたようですごく嬉しかったです。 (2021年4月14日 13時) (
レス) id: c148e10e11 (このIDを非表示/違反報告)
ホク - とても感動しました。他にはないストーリーだったのでとっても面白かったです！ (2021年3月29日 9時) (レス) id: 4442ae36ba (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - ゆーみんさん» ゆーみんさん。お返事遅くなってごめんなさい。いい作品と言っていただけて、本当に嬉しいです。元気出ました。ありがとうございました。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 泣けてしまいました！凄くいい作品です！違う作品でも頑張ってください♪ (2020年4月28日 9時) (レス) id: b7e3681104 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - rikapika18さん» rikapika18さん、はじめまして。めちゃくちゃ感動したとか、私の方がめちゃくちゃ感動で、すごく嬉しかったです。楽しんでいただけたならよかったです。本当にありがとうございました。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年6月14日 0時
