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ミルクはやめて、小さく切ったイチゴを手に乗せてAの前に出すと
俺の手も食べちゃうんじゃないかってくらいの勢いでイチゴを食べてるのをみて
本当にイチゴ好きだよなぁ。って笑っちゃう。
その時鳴ったインターフォンに、雅紀が早めに来たのかなと思いながらドアを開けると
そこに立ってたのは、レイだった。
「え？早くない？」
「だって早く潤に会いたかったから」
「ふふ。そっか」
こういうことを素直に言葉にしてくれるレイをかわいいと思った。
足元で急に吠え出したAにびっくりして、慌てて抱き上げた。
「この子、今日はどうしているの？」
「まだ時間早いから、雅紀に預かってもらってないんだ」
「そっか。じゃぁ、雅紀君が迎えに来てくれるまで一緒に待ってようか。あ。このリボン可愛い」
レイがAの足に結んであるリボンに気づいて触れた時、急にAが暴れ出した。
「うわ・・っ」
「・・いっ、、た・・」
たぶん、Aの爪が掠ったんだと思う。
ちゃんと手入れしてるからそんなに大きな怪我ではないけれど、それでもレイの白い手にはうっすらと血がにじんでいた。
「大丈夫か、レイっ。A、なんで急に暴れるんだよ。ダメじゃないかっ」
俺はAを叱りつけた。
感情的にAに怒ったのは初めてだったと思う。
本当に、どうしてAはレイにだけこんなに抵抗するんだろう。
ちょっとイラつきながら、Aを玄関の外に下した。
「A、雅紀んちに行って。わかるだろ？雅紀んとこ行くんだよ」
Aのお尻を雅紀の部屋に向かって押すと、Aが歩きだしたので
雅紀には、行く前に声をかけに行こう、と思いながら
「レイ、大丈夫か？今手当てするから」
救急箱を探しに、家に入った。
.
Aは俺の奇跡だった。
誰よりも大切で、誰よりも愛しい存在だった。
この時の俺はわかってなかったんだ。
知るはずもなかった。
この数分後に起こる悪夢を。
これがAとの最後になるなんてことを。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
