一目惚れしたんで取り巻きやめた【ワンピース】

腐れバナナ ページ2

昔から
私は周りに合わせてばかりだったんだよな



一番仲のいい子が人気のアイドルにハマったら私もハマって
その子にに嫌われないように必死だったっけ


今もそうだ仲のいいグループが
この腐れバナナを好きって言ったから

私も取り巻き始めたんだ



脳みそないんか私


ちょっとくらい考えろアホ


こんな腐れバナナなんで好きになれるんだよ

お前ら目にバナナの皮でもついてんだろ

入学当初から今まで、この男にときめいたこと、あったっけ………



むしろ、

そんなに頭も良くないし
ナルシストだし
全然気遣いもしないし
足臭いし
爪いっつもけずれてるし


私の取り巻き時代の時間をかえせよ




「………い」




あれ、なんか
重い…？




「おい！起きろ！！！」

『はっ！！！え？！なに！？』




反射的に前を向いた




そこには





腐れバナナで汚れきったウチの思い出を
全て浄化してくれるような

彼は居た



目の下に傷があって
麦わら帽子のよく似合う笑みを浮かべた彼は私に






乗っかっていた




『…………………………………やばい









好きです…………！』





すんごい最低の告白
顔も真っ赤で

謎の汗止まらなくて




「あっ！おい！死ぬな！」





私はどれだけ意識を手放せばいいんだ

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