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｢そっかぁ。たっくんもサボりか〜｣
少女は少年の隣のブランコに座り、
ゆっくり揺れながらそう呟いた。
この少年は自分に何が起きているのか教えたくなかったようだ。
｢学校楽しいと思うけどなぁ｣
そう呟く少女に眉間にシワを寄せる少年
なら、行けば良くないか？
そう思う少年。
でもなぜか聞いたらいけない気がした少年は
何も言わず、ただ下を俯いた。
少年は昔からこうだ。
何かを直ぐに察知して、相手が傷つかないように、
そのことばっかり考えて、他人のことしか考えていなくて。
気遣いばかりして。
気疲れしないのだろうか。
それが少年の悪いところでもあるし良いところでもある。
｢あれ、言わないんだ。そんなこと言うなら学校行けってw｣
心の中を読まれた気がして少年は目を見開く
少女は「あれ、まさか言おうとして言わなかったんだ?w｣
と楽しそうに笑う。
その笑顔はなんとも眩しい
それは太陽みたい。でも、暖かくてどこか安心する。
少年の表情がどこか和らいだ気がした。
｢やっぱ、行きたくてもだるい日はある！｣
｢じゃあ、僕もそういう気分の日｣
なんて少年は答える。
どこか返事も冷たくて、冷めた顔をしているに、少女は明るい表情で笑って
｢そうなのかぁ。それは言い返せないな〜！www｣
なんて大笑いする。
自分で言ったことに大笑いする彼女を見て、少し冷めた引いた感じで彼女を見つめるのに、少年どこか微笑んでいるようにも見える。
笑わなかったこの少年の表情を和らげる彼女は一体何者なんだろう。
少年も自分の変化に驚いている様子だった。
ただ、私から見たら、2人はどこか相性がいいようにも見える
この少女なら、少年をまた笑顔に出来るかもしれない。
なんて勝手な期待を抱いた。
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