俺と君の物語。 (ページ3)

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今日、少年は休みの許可をもらった。

でも、親は仕事。

たまにこういうことがあるのだ。

そういうときは、少年は必ず公園へ向かう

少年は外が大好きだ。

アウトドア派というのだろうか。

高校生でも、使える遊具を使って、

いっぱい体を動かして、自分なりの息抜きをしている。

だが、今日は違うようだ。

昨日のい○めが酷かったようだ。

外に出たのは良いものの、体を動かす気になれずいる少年

ブランコに乗り、俯き、ただ微かに揺れるだけ。

「ねぇ」

そんな少年に声をかける少女

少年は、ハッと顔をあげる。

少女と太陽が重なって、少女の顔を直視できない少年は

目を細める。

「君は…だれ、」

少年がボソッと言った。

少年と同い年ぐらいだろうか。

「私は陽菜乃みか！あなたは？」

太陽のような笑顔でそういう少女

「平川…巧…」

「たっくん！」

いきなり、あだ名で呼ぶ少女に目を丸くする少年

にこにこ太陽みたいな笑顔で、

声が少し高めの声。

「みかさんは、なんでこんなとこに居るの？

見たとこ同い年っぽいけど、学校は？」

別に人見知りなわけでもない少年は少女にそう尋ねる。

「それは、たっくんもね(笑)私は～、ん～サボり！」

意地悪に笑う少女。

不真面目そうな少女に嫌気がさす少年。

それが、2人の物語の始まりだった。