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天元side
せっかく久しぶりにAに触れられる至福の時を狙ったかの様に鳴り響く着信音
余りに執拗いから、さっさと用件を聞いて切ってやろうと思い画面を見ると
そこに表示されていたのは珍しい人物の名前で…
天元「雛鶴?なんで…」
雛鶴とはつい先日にあのアルバムを取りに実家に寄った時に顔を合わせたけど…普段電話なんて滅多にしてこないのに、何かあったのか?
Aに待っててくれと伝えて念の為にキッチンの方へと移動して携帯を耳に当てる
天元「…もしもし、雛鶴…?どうした、電話なんて…-「あぁぁあ!遅いじゃないですか、天元さん!電話出るの〜!!」
天元「…え……っ…は!?」
こ…この声、雛鶴じゃない…っ……この声は…っ
天元「お…お前、もしかして須磨!?」
-須磨「はい…!お久しぶりです〜!」
天元「お久しぶりですじゃねぇよ、なんで雛鶴の携帯から須磨が掛けてきてんだよ!」
-須磨「だって私からじゃ絶対に出てくれないと思ったから!どうせ可愛い彼女さんとお取り込み中だったでしょ?」
天元「何でその事知ってんだ…!まさか…っ」ハッ
-須磨「はぁい!雛鶴さんから聞きました〜!この前 天元さんが一瞬帰ってきたって話してて、その流れで!」
天元「…っ」クッ
雛鶴…っ
電話口の向こうで当の本人の雛鶴の申し訳なさそうな声と、もう一人…多分腹抱えて大笑いしてんのはどうせ まきをだろ…
天元「分かってんなら邪魔すんじゃねぇよ……つーか、用件は?くだらねぇ事なら切るぞ…」
-須磨「あー!切っちゃ駄目ですよ〜っ!お願いがあって電話掛けたんですから!」
天元「お願い…?」
なんか嫌〜な予感しかしねぇな…
-須磨「はい…!天元さん、今から彼女さん連れて来て下さい!」
天元「はぁあああ!?今から来いだぁ!?」
……っ!やべ…須磨の突拍子も無い提案に思わず声が大きくなってしまった
振り返るとベッドに座ってるAが、俺の声に驚いて何事かと目を丸くしてこっちを見ていた
天元「ふ…っざけんなよ……っ…久々に二人で過ごせるってのに、何でそっち行かなきゃなんねぇんだよ…!」コソッ
-須磨「だって会いたいんですもーん!ねぇ、天元さ〜ん!いいでしょ!?ねぇ!ねぇ!?」
天元「あのな〜……」
だって須磨達が今居るのは……
-須磨「……大丈夫ですよ…?今日 お義父様は居ませんから」
天元「…!………」チラッ
居ない…のか……
A「…?…天元…さん?」
天元「A、あのさ……」
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レモネード - よかったねぇ〜〜夢がついに叶ったんだね。( ω-、)もうこれでいつでも同じ場所にいれて、景色も一緒に見られるんだ。今まで辛いこともあったけど、めげずにここまでやってきたんだし、もう大丈夫だよ。 (2021年11月15日 1時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 天元さんの甘々加減には、周りも一緒に赤面物ですね(^^)そして、夢主がずっと目指していた夢がやっと現実に……これで天元さんと同じ場所で同じ景色を見られますね!ずっと頑張ってきて良かった…!努力は必ず報われますね! (2021年11月13日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 梅ちゃん〜、本当に有言実行だね。それにしても、すぐ気づくなんてすごいなぁ。周りのことを気にせず、褒めてくれるなんて、本当に天元さんらしいですね。夢主ちゃんも恥ずかしい反面、嬉しかったりするのかなぁ。(’-’*)♪ (2021年11月13日 0時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 夢主を信じて、黙って見守ってくれた天元さんの優しさと暖かさが格好良いですね!そして、有言実行の梅ちゃんが天元さんに爆弾発言させてましたね(^^; あそこで堂々と褒める辺りが流石天元さんと言うか…笑 (2021年11月12日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんも実はこっそりと話を聞いていたんだね。本当は間に入って自分の口から言いたかったと思うけど、夢主ちゃんも負けなかったね。そしてご両親に気にいれられるなんて、すごい。(゜∇^d)!! (2021年11月12日 0時) (レス) @page48 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年10月15日 12時