#23 ページ23
ギシ…ッ
ベッドの軋む音、荒い息遣い……私の首元を漂う天元さんの唇
頬に触れる髪が擽ったいからか、それとも私のくびれをなぞる天元さんの手が 嫌に色っぽいせいか…体が捩れる
くらくらする頭で一生懸命に状況について行こうと思考を回すけど、それも無意味で…
A「…フ…ッ……ンン…///」モゾッ
天元「…チュ……A、顔隠すなよ…」
A「だ…って……///」
口元を抑えてないと、全部声になって漏れ出てしまいそうで
天元「ほら…A……腰 上げ……-ピリリリリリ…ッ…ピリリリリリ…ッ
A「…!天元さ…っ…電話…///」
ベッドの脇に放り投げた天元さんの携帯が着信を知らせる
天元「んなの無視すりゃいいから…俺に集中しろ…」ピリリリリリ…
A「でも…っ」
私が言うのも携帯が鳴り続けるのもお構い無しに、動かす手を止めようとしない天元さん
天元「無視しときゃ諦めんだろ……ほら、いいから A…-ピリリリリリ…ピリリリリリッ
諦めるだろって天元さんは言うけど…でも……
ピリリリリリ…ピリリリリリ…ッ
天元「……ー〜っ…ったく!誰だよ!このタイミングに!」イラッ
一向に鳴り止む気配の無い携帯に痺れを切らした天元さんが、イラつきを露わにしてそれを手に取ると…
天元「………んぁ?…雛鶴?なんで…」
A「…?」
ヒナ…ヅル……?誰だろ…
画面を覗き込んだ天元さんが不思議そうな顔をして、私の知らない誰かの名前を呼んだ
A「あ…の……急ぎの用だといけないですし、出ても大丈夫ですよ?」
そう言ってる間も、やっぱり着信は鳴り止む事は無くて
もしかして緊急の連絡だったりするのではと思い改めて諭す
天元「……悪ぃ、A……直ぐ済ませるから」
A「いえ……気にしないでください」
私に申し訳無さそうに断りを入れて、天元さんはやっと電話に出る
天元「…もしもし、雛鶴…?どうした、電話なんて…」ピッ
携帯を耳にした天元さんはキッチンの方へと歩いて、私から少しだけ距離をとる
ヒナヅルって…名前からして女の人……かな…
キメツ学園の新任の先生とか…?
もしそうなら今は高校も夏休み中の筈なのに、わざわざ連絡取るって…
いや、昔からの友人かも…?でも、親しそうに名前で……
A「…っ」モヤッ
…ううん、違う…何考えてるの私…天元さんが浮気なんて……そんな訳…- はぁあああ!?今から来いだぁ!?」(天元
A「…!?」ビクッ
66人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモネード - よかったねぇ〜〜夢がついに叶ったんだね。( ω-、)もうこれでいつでも同じ場所にいれて、景色も一緒に見られるんだ。今まで辛いこともあったけど、めげずにここまでやってきたんだし、もう大丈夫だよ。 (2021年11月15日 1時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 天元さんの甘々加減には、周りも一緒に赤面物ですね(^^)そして、夢主がずっと目指していた夢がやっと現実に……これで天元さんと同じ場所で同じ景色を見られますね!ずっと頑張ってきて良かった…!努力は必ず報われますね! (2021年11月13日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 梅ちゃん〜、本当に有言実行だね。それにしても、すぐ気づくなんてすごいなぁ。周りのことを気にせず、褒めてくれるなんて、本当に天元さんらしいですね。夢主ちゃんも恥ずかしい反面、嬉しかったりするのかなぁ。(’-’*)♪ (2021年11月13日 0時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 夢主を信じて、黙って見守ってくれた天元さんの優しさと暖かさが格好良いですね!そして、有言実行の梅ちゃんが天元さんに爆弾発言させてましたね(^^; あそこで堂々と褒める辺りが流石天元さんと言うか…笑 (2021年11月12日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんも実はこっそりと話を聞いていたんだね。本当は間に入って自分の口から言いたかったと思うけど、夢主ちゃんも負けなかったね。そしてご両親に気にいれられるなんて、すごい。(゜∇^d)!! (2021年11月12日 0時) (レス) @page48 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:P | 作成日時:2021年10月15日 12時