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[episode5:ほんの少しの覚悟と勇気…それから…]
それは、ある日突然やって来た……
A「お邪魔しまーす!」
天元「どうぞ」
今日は夏の長期休みを使って地元に帰省中
以前約束していた天元さんのアパートにお邪魔して、子供の頃の写真を見せてもらったり話を聞かせて貰う日
部屋に入るなりテーブルの上にポケットアルバムらしき冊子を見つけた
A「…!これ見てもいいやつですか?」
天元「クス…ッ……いいけど、その前に…」
A「…?わ…っ///」クイッ
ギュ…
冊子に手を伸ばそうとしていた私のもう一方の手を掴んで引き寄せ、腕の中に私を閉じ込める天元さん
天元「…久々に会えたんだから、まず充電させて……」
A「…/// ……はい…っ」ギュッ
ゴールデンウィーク以来だから、確かに直接会うのは久々で
天元さんの腕に包まれる感覚も鼻いっぱいに吸い込む匂いも、耳元で響く低くて優しい声も全部がより愛おしい
外の暑さを忘れる程 部屋の中はクーラーで涼しくて、蝉の鳴く声や夏休みにはしゃぐ子供達の元気な声も届かないこの部屋で抱き合っていると
まるで世界は私達二人しか居ないかのように静かだった
天元「……A」スッ
A「…っ」ドキ…ッ
抱きしめた後、天元さんがゆっくり腕を緩めて私の名前を呼ぶのは…決まってキスの合図
私の左頬に天元さんの手が触れて視線を上げると、今にも吸い込まれそうな程真っ直ぐに私を見詰める天元さんの表情
この表情を見ると、私はもう他の事なんて考えられなくなって……
天元「…目、閉じて……」
A「…ン……///」
優しく触れるキスから、ゆっくりとか角度を変えて それは何度も……何度も私に降り注ぐ
天元「…チュ…ッ……」
A「ン……天元さ……っ…///」
天元「…ふっ…相変わらず息継ぎ下手だな……」クスッ
A「だって……///それより天元さんの写真…」
天元「後でな……」チュッ
A「ンン…ッ」
天元「…可愛い……」ボソッ
A「…っ///」カァァ…
可愛い…なんて、天元さんが本当に愛おしそうに言うから…
既に頭の中はとろとろに溶けて肌も熱っぽくなってるのが分かる
いつの間にか抱えられてベッドに移動するのも無抵抗に、私は天元さんにされるがまま
天元「…A」ギシ…ッ
A「天元……さん…///」
私の上に覆いかぶさった天元さんが、また私の名前を大切そうに口にする
あぁ…私また今日も……この人に溺れるんだ……
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レモネード - よかったねぇ〜〜夢がついに叶ったんだね。( ω-、)もうこれでいつでも同じ場所にいれて、景色も一緒に見られるんだ。今まで辛いこともあったけど、めげずにここまでやってきたんだし、もう大丈夫だよ。 (2021年11月15日 1時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 天元さんの甘々加減には、周りも一緒に赤面物ですね(^^)そして、夢主がずっと目指していた夢がやっと現実に……これで天元さんと同じ場所で同じ景色を見られますね!ずっと頑張ってきて良かった…!努力は必ず報われますね! (2021年11月13日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 梅ちゃん〜、本当に有言実行だね。それにしても、すぐ気づくなんてすごいなぁ。周りのことを気にせず、褒めてくれるなんて、本当に天元さんらしいですね。夢主ちゃんも恥ずかしい反面、嬉しかったりするのかなぁ。(’-’*)♪ (2021年11月13日 0時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 夢主を信じて、黙って見守ってくれた天元さんの優しさと暖かさが格好良いですね!そして、有言実行の梅ちゃんが天元さんに爆弾発言させてましたね(^^; あそこで堂々と褒める辺りが流石天元さんと言うか…笑 (2021年11月12日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんも実はこっそりと話を聞いていたんだね。本当は間に入って自分の口から言いたかったと思うけど、夢主ちゃんも負けなかったね。そしてご両親に気にいれられるなんて、すごい。(゜∇^d)!! (2021年11月12日 0時) (レス) @page48 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年10月15日 12時