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「国見くん…」
あのときの国見くんは物凄い顔をしていた
怖かった
「いた…」
国見くんは机に突っ伏して寝ているように見えた
「おい国見」
金田一が声をかけても無反応
お兄ちゃん当たったことを後悔してるのかな
「Aのことはもうどうにもできないんだよ」
「俺も死んでもいいかな」
国見くんはもう泣いているようにも見えた
「国見くんは何にも悪くないのに…」
私のことが国見くんや金田一くんには見えないことが辛い
「国見、お前が死んだら意味無いだろ」
「じゃあ、A連れてきてよ」
国見くん…
「おーい、国見くーん私はここだよー」
なんて声をかけてみてもやっぱり気づくはずなんてない
「いたっ…!」
机に足をぶつけてしまい、ガタンと音がする
端から見れば何もないのに机が動いたようなものだ
「…A?」
「国見くーん、そうだよー」
ぶつけた足を擦りながらそう言う
「…Aが足でもぶつけたのかな、なんてな」
「ありそうだな…」
「そうだよー!よくわかったねぇー!」
やっぱり国見くんと金田一くんはこちらに目を向けてはくれなかったけど
私がそこに居るんじゃないかなって思えた
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作者名:佳奈 | 作成日時:2015年10月12日 16時