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『な…!鬼!?…いや、でも隊服を着てる…?ん…?』


腕を引っ張ってきた本人は、鬼の面だが鬼殺隊の隊服を着ている謎の男の子だった。
斬って良いのか分からず混乱していると、その男の子は表情を変えずに淡々と話し出した。


「時間が無い。簡潔に言うが、純粋な気持ちで聞け。お前は俺の言った通りに動けばいい。」

『あ、うん』

「俺は愈史郎。鬼だが味方だ。まずそこは理解しろ」

『…!わかった!』


疑いがない訳でもないが、現状を考えると疑っている暇などない。
それに嘘をついているようには見えないし、どことなく無惨に向けての怒りを感じる。

突然連れ出されたということは愈史郎には何か案があるということだから、今まで鼬ごっこをさせられていた私たちには紛れもない救いだ。


「あの琵琶鬼は俺が引き受ける。とりあえずお前は阿呆の様に動いて囮になれ。俺は気付かれないよう距離を詰めてあの女の視覚を乗っ取る。それから脳内に侵入して無惨の支配を外して頭も乗っ取る」


流石、鬼というべきか。
やることが凄い。
人間にはできないことが、鬼である愈史郎には可能なのだ。


「それから無惨には柱や他の鬼狩りが死んだと思わせた裏で味方を集結させ、総戦力で一気に叩く。」


愈史郎の作戦はしっかり考えられているもので、無惨を倒すことしか頭に無く冷静になれていない私たちとは全く違った。


『じゃあ、私たちは動き回って最終的に死んだふりをしてればいいんだね!』

「そういうことだ。分かったらさっさと行け」


愈史郎はそう言って追い払うようにしっしと手を払った。
終始辛辣だが、そういう人なのだろう。

私は彼の指示通りに動くために上弦の肆の元へ戻り、言われた通り''阿呆のように''動いた。
伊黒や甘露寺も先程よりも動きが荒い。
2人も既に愈史郎から指示を受けたのだ。

ただ、この作戦に出る前は体力温存の動きをしていたが今回はわざと攻撃を受ける。
確実に多少の怪我は増えることはわかる。
上手く傷を軽くするように気をつけなければ。

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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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