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ついに柱稽古が始まった。
一般隊士達にとっては地獄の始まりと言っても過言ではないだろう。
実際に屋敷の外からは隊士達の叫び声が聞こえてくる。
そしてその原因は…


「遅い遅い遅い遅い!!何してんのお前ら意味わかんねぇんだけど!!まず基礎体力が無さすぎるわ!!走るとかいう単純なことがさ!!?」


最初の関門、元柱・宇髄天元だ。
私は宇髄の稽古を通過した者を相手するのだが、未だに通過出来たものはおらず、ひたすら痣の常中の特訓をしていた。


「ハイハイハイ地面舐めなくていいから!!まだ休憩じゃねえんだよもう一本走れ!!!」


最初が宇髄なんて辛いだろうに。
私が宇髄に稽古をつけてもらっていた頃を思い出す。

だが、そこを通過した所で次は私の地獄のような瞬発力の特訓が待っている。
柱は何かに特化しているが、一般隊士にはそれすらも備わっていない。
このくらい辛い経験をしなければ上弦の相手にすらならないだろう。

結局最初に通過したのは伊之助だった。
柱稽古が始まってから約15日経った頃だ。


『伊之助ー!こっちこっち』

「お、次はAかよ!よし!俺と勝負しろ!!」

『わかったわかった!私の特訓は瞬発力だけど…伊之助は触覚が長けてるからすぐに通過できそうだね〜』


ついでに甘露寺の所もすぐ通過できそうだ。
伊之助は山育ち故にかなり優れた柔軟性の持ち主だから。

伊之助を屋敷の中の稽古場へ案内すると、竹刀を渡す。


『とりあえず、最初は普通に一本取る意識で!』

「任せろ!!」


稽古を始めると、前に稽古をつけていた時よりも明らかに成長していることが分かる。
結局先に一本取ったのは私だが、何度も取られそうになる時があった。

おそらく彼なら3日ほどでここは通過出来るだろう。


「ちっ、強えーな!お前!」

『うん、でもいいね!私の行動をちゃんと読めてる。じゃあ〜もう少し早く動き出せるようにしようか』


それから予想していた通り、3日ほどで伊之助は私のところを通過した。
本当に成長が早くて教えがいがあるし、何より嬉しい。


「また勝負しろよー!!」

『はいはい、次も頑張ってね〜!』

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彩豊(プロフ) - こんにちは!凄くおもしろかったです!これかどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください!応援してます☆彡 (2022年10月24日 13時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Suzuさん» 更新した瞬間に見てくださってありがとうございます…!一瞬で間違い気づきました…ご指摘もありがとうございます!! (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - めっちゃ読みやすくて大好きです!もう宇髄さんがカッコ良すぎて……さすがです! 竹刀を渡すところ、炭治郎が誕生日になっています(小声 (2022年1月22日 11時) (レス) @page31 id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます!更新はまばらですがこれからもよろしくお願いします! (2022年1月22日 11時) (レス) id: b1ab138b18 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 今日読み始めたのですが、宇髄さんカッコよすぎますし、ストーリーも読みやすくて一気読みしてしまいました!!更新楽しみにしています! (2022年1月18日 21時) (レス) @page30 id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月8日 14時

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