【鬼滅の刃】甘いも苦いも、甘過ぎる愛の蜜【短編集】

嫉妬心：我妻善逸★(リクエスト) ページ15

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「この間は大変だったな。まさか那田蜘蛛山に十二鬼月が居るとは思わなかったし…。」

『その十二鬼月を倒せた炭治郎は凄いね！カッコいい！』

「えっ！？カッコいいかなぁ……？」


身体が完治した為、暇つぶしに蝶屋敷の庭を歩いていると聞こえた声。この優しい音と、綺麗な音は炭治郎とAだ。何で二人が一緒に居るんだろう。

突然だが、俺の彼女はAだ。

俺が鬼殺隊に入る前、弱気で泣きじゃくる俺をいつも傍で励ましてくれてたのがAだ。俺はそんなAが好きになって、告白し見事Aと恋仲になった訳だ。


恋人の様なキスやそういう行為は一切していないが。……ん？恋人のような事をしようとしない俺が嫌になって、まさか炭治郎と付き合いたいとか思ってたりして……。



＞＞アナウンサーは胡蝶しのぶが務めさせていただきます。

ニュース速報です。
「【速報】善逸は彼女も喜ばせることが出来ない！！」がたった今、発覚されました。鬼殺隊員の我妻善逸さんは彼女を喜ばせるどころか、ヘタレで弱虫で足を引っ張るそうです。

このことについてどう思われますか、冨岡さん。


「…………愚か。」

冨岡さんありがとうございました。以上でニュース速報を終了します。


＊＊

何今の！？なんか頭の中に変な映像流れてきたんですけど！？

なに彼女も喜ばせることが出来ないって！というかヘタレで弱虫なのどうでもよくない！？要らない情報言うなよ余計だよ！！

つーか何でしのぶさんがアナウンサーなの！？いや可愛いけどさぁ！！愚かってのは俺に言ってんの！？酷すぎるでしょ！！



「俺災難過ぎじゃない……？」


気持ち悪い蜘蛛の鬼に蜘蛛にされそうになるわ、機能回復訓練ってのみんなと一緒に出来ないわ……。俺本当に可哀想な人間だなぁ。

あれ、目からなんか汗出てるなぁアハハ。



トホホと涙を流しながらもう一度二人を見る。



「え………？」






呆気にとられた。だって……、



















二人が、キスをしていたから。


＊続く＊

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