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「は……？なんで、あの二人が……。」
俺は呆然とした。なんで、あの二人がキスすんの？俺まだキスした事もないんだけど。というか今の炭治郎からキスしてたよね。何でAも顔真っ赤にするだけで拒否しないの？浮気？浮気なの？
どす黒い何かが俺の心を染め上げる。
俺、嫉妬してんだなぁ。いやまあ自分の彼女がキスされてるとこ見たらそりゃ皆嫉妬するに決まってんだけどさ。
感情のまま炭治郎とAの元へ歩いて行く。出来るだけ笑顔で。
「ねえ二人共、……何してんの？」
「ぜ、善逸！？」
『善逸……！』
二人はあたふたしながらコソコソと話している。めちゃくちゃにされたいっていう意思表示？大丈夫だよ。めちゃくちゃにすること決定してるからさ、安心して？
「ねえ……何してたのか聞いてんだけど、何？言えない事でもしてたわけ？」
俺してたの見たけどココは敢えて言わない方が効果的なんだよね。何かの資料に載ってた。
『……っ』
「善逸、あのな……」
「アーもういいよ、うん。もう言わなくても分かるから。分かってるから。」
「え……？」
「実はさ、二人がキスしてたとこ見ちゃったんだよね。」
俺がそう言うと驚きと不安な表情を浮かべる二人。まあそりゃそうだよね、見られてたなんて思いもしなかっただろうし。炭治郎ご自慢の鼻もキスする前じゃあ無力だってことだ。
俺はAの腕を引っ張って歩く。後ろで炭治郎やAがあーだこーだ言っているが気にしない。
そんな事よりも早くAにキスして消毒したい。俺色に染めたい。他の奴らに汚れさせられる前に俺が汚したい。
そう思ってしまう俺は、案外独占欲が強いのだろう。
人気のない所にAを連れて行き壁に押し付ける。今は昼だから人気が無いとは言っても鬼が来ることはないだろう。
『ぜ、善逸……？』
さーて、これから俺色に染めてあげようか。
＊続く＊
※次は少しぴんく入ります。苦手な方は読まない事をオススメします。
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作者名：むうた | 作成日時：2019年6月20日 23時
