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51. ページ7

「一体何年前の話をしている」


むにむにと私の頬を摘んでくる義勇の手を退けて、頬をさする。


「いいでしょう、可愛かったって話をしてるんだか」
「可愛くない」


食い気味に声を被せてきた義勇は、眉間に皺を寄せたまま私の隣に腰を下ろした。


「でも本当に可愛かったんだよ、何かある度に甘えてきてて…今からは想像もつかないけど」


思い出の中の義勇の可愛らしさに和みつつその頭を撫でると、義勇は俯いた。


「……炭治郎」

「ひゃいっ!?」


義勇に名前を呼ばれて可哀想なくらいに身体を跳ねさせた炭治郎が、裏返った声で背筋を伸ばす。


「Aと二人で話がしたい。少し席を外していてくれ…あそこで騒いでいる二人も連れて」


彼が視線を投げた先には、未だ口論をする善逸くんと伊之助くんが居る。


「は、はい!でも…その、あの……っ」


すぐに返事をしたものの私の方を気にかけるようにちらちらと見る炭治郎に首を傾げると、彼は一瞬義勇の方を気にしてから私に耳打ちをした。


「冨岡さん、何だか凄く怒ってる匂いがします…気を付けて下さいね」

「え?」

「そ、それじゃあ俺はこれで!!」


告げられた言葉に疑問を返す間もなく、炭治郎が頭を下げそそくさとその場を離れていってしまう。


「A」


そんな炭治郎を呼び止めようと口を開きかけたとき、肩を掴まれた。


「義勇、急にどうしたの?話って何のこ」


振り返り様に尋ねようとした私の声は、唇に触れた義勇の指先によって遮られた。


「……」


遮られた声の代わりにと目で訴えてみるものの、彼からは何の反応も無い。


「!」


義勇の手を退かそうと持ち上げた手を絡め取られ、眼前の瞳が細められる。

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設定キーワード:鬼滅の刃 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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ぽん(プロフ) - 703さん» ありがとうございます!!ちまちました更新でしたが楽しんでいただけて良かったです!お付き合い頂きありがとうございました!! (7月1日 13時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)
703(プロフ) - 完結お疲れ様でした!すごく面白かったです!義勇さん大好きなので更新の度キュンキュンしてました!!ありがとうございます! (7月1日 1時) (レス) id: 484f1c0061 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 梨乃さん» お付き合い頂きありがとうございました!冨岡さん書くの楽しいので、またちょろちょろ書いていきたいと思います! (6月30日 18時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - 更新を一番楽しみにしていた作品でした!最後の最後まで素晴らしい作品をありがとうございます!また冨岡さん書いていただけたらな、と密かに期待しております(笑 (6月30日 16時) (レス) id: cc537269cb (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 梨乃さん» 気に入って貰えて何よりです!引き続き楽しんでもらえるよう頑張ります! (6月15日 17時) (レス) id: e97993cf2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年6月12日 16時

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