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6話 ページ6

私が抱きしめたままグズグズしていると、堕姫ちゃんもつられて泣き出し、妓夫太郎くんは1人わたわたしていた。
少し落ち着きを取り戻した時には15時になろうとしていた。

「じゃあほんとに助けただけなの?」

彼らにこの世界のことを伝えた。流石に彼らがアニメや漫画の存在だとは伝えれなかったが。
そんな話を信じられないといったふうに聞いてたが、私がなんの力もなく、自分達の世界にはないものがあることから2人は少しずつ受け入れていった。
そして2人の名前を聞くことも出来た。
堕姫ちゃんは梅ちゃんが本当の名前だった。そういえば妓夫太郎くんがずっとそう呼んでいた。

「ねぇ」

私の服を軽く引っ張った梅ちゃんの方をむくと、言いにくそうに下を向いている。どうしたのだろうか。

「あし…痛くない?」

足?梅ちゃんの視線を辿れば、朝噛まれた足を見ていた。

「人間って治り遅いのに…ごめんなさい」

え、この子こんな素直なの?痛みより驚きが勝ってしまう。

「なによ、心配したらダメなわけ?」

キッとこちらをみる。可愛すぎるんだが。目が大きいから睨まれると迫力がある。思わず頭を撫で回す。髪が乱れるだとかやめなさいよとか聞こえるが無視だ無視。

「もー!心配して損した!なによ、あんたなんか死んじゃえ」

可愛くないことを言うが、満更でもなさそうな顔がまた可愛い。大人になったらどうなる事やら。

「そうだ。わたし2人をお風呂に入れたかったんだよね」
「風呂ぉ?」

ちょっとまってて、とお風呂のお湯を貯めにいく。子供用の服も買わないとだが、さすがにそんな都合よく服はないので、ネット注文しよう。
服がないうちは私の服で我慢してもらおう。昔は着物だったんだし、Tシャツを結んでスカートみたいにしてもなにも感じないだろう。

「よし、しばらく待ちます」

その間に梅ちゃんの熱を確認をする。
あれだけ暴れ倒していたので、もちろん熱は下がっていた。
そしてトイレの使い方を説明する。梅ちゃんには大きくて、オマルを買おうか悩んだけど、これくらい1人でできるわよ!!って怒ったのでとりあえずは様子をみることにした。まあ買っても後々いらなくなるしな。
他にもテレビやベッドなどみた事ないものの説明をする。
彼らは終始たのしそうだった。

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作者名:めろん | 作成日時:2024年3月19日 3時

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