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冨岡義勇END ページ31

義勇さんに誘われて甘味処に来ていた。



冨「寒くはないか?」


『いえ、大丈夫ですよ。』


冨「その割には震えているが。」


『そういうとこだけ鋭いですね。少し風邪気味みたいで...』



外の席に案内され、 晴れてるから大丈夫だと思ってたのに意外と寒くてダメだった。


スっと義勇さんの羽織をかけられた。



冨「これを着ていろ。」


『でも、義勇さんが寒いのでは?』


冨「俺は大丈夫だ。風邪の中連れ出してしまい悪かった。」


『義勇さんのせいじゃないです!ふふ、暖かいです。』


冨「そうか。」



自分の羽織も着てるから二枚重ねになってるけどすごく暖かい。



『おいしいです〜』


冨「Aはおいしそうに食べるな...」


『あ、ごめんなさい。はしたなかったですよね...』


冨「いや、可愛いと思う。」


『か、可愛い...』



今、私の顔は赤いと思う。義勇さんあんまりそういうこと口にしないから...恥ずかしい。



冨「A...俺はずっと待ってる。」


『何をですか?』


冨「告白の返事だ。」



あ、そういえば...私言ってなかった。何回かこのように一緒にお出かけしてるのに...



『義勇さん、あの...』


冨「俺では至らないだろうか。」


『そ、そんな...寧ろ私の方が義勇さんと付き合うなんて烏滸がましいです。』


冨「何を言っている。Aは自分のことを過小評価しすぎだ。もっと自信を持て。」


『私、義勇さんが好きです。でも、今まで付き合う勇気がなくて...こんな私ですけど、お付き合いしてくれますか?』


冨「もちろんだ。俺は夫婦でもいいんだがな。」


『気が早すぎますよ。』



数日後...私にずっと羽織を貸してた義勇が風邪を引き看病に行ったのはまた別の話。




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作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/  
作成日時:2020年7月5日 17時

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