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35 吹雪のように舞う ページ38

(こいつらまともじゃない!)


禰夜の斬撃は痛めつけるように

何度も何度も頸じゃない所を斬っていた

そしてその度 傷口が凍る

再生を許さない

"雪の呼吸 弐ノ型 吹雪ノ舞"

それは吹雪のように激しく舞うような斬撃だった

頸を斬るための型ではない

吹雪のような斬撃は斬った痕を凍らせる

吹雪が張りつき凍らせるように

その氷は簡単には溶けない

鬼のその再生能力までも阻むほどだ




そして 何度も術をかけられ

夢の中で家族に責められた炭治郎の怒りは

ついに頂点を超えた


「言うはずがないだろう

そんなことを!俺の家族が!!」


そしてもう術はかからない


「俺の家族を 侮辱するなァアアァアアア!!」


そして ドシュッと音を立てて


炭治郎の刀は


厭夢の頸を斬っていた









──────

雪の呼吸 弐ノ型が出てきましたね

↑の中で説明した通りですが一応追加として説明しておきます


弐ノ型 吹雪ノ舞
目にも留まらぬ速さで四方八方から斬り込む10連撃
トドメを刺す場合に使うことはほぼない
斬り込んだ部位は凍り傷の再生を遅める

36 青い炎→←34 現実へ



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作者名:癒姫 | 作成日時:2019年8月2日 3時

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