第３４話 ページ34
〜キンブリーSido １４〜
・・・・だが。
ドカッ！
「そのきったねー手で、コイツに触るんじゃねぇッ！」
Aが思いきり犯人を蹴り飛ばした。
「キンブリー！ケガしてるのか！今すぐ治療するから！」
キ「・・・なぜ、来てしまうんですかね・・・。」
「ウチはお前を絶対に見捨てない！ウチはどこまでもお前と一緒にいる！そう決めたんだ！」
Aは必死で私に宣言する。
キ「あなたは・・・。」
どこまでもまっすぐな彼女にはこちらも頭が下がる。
“そんなあなたに、私は・・・。”
犯人「キンブリーーーーーっ！！」
犯人が私たちに襲いかかって来た。
スチャ、パァンッ
私はAのホルダーから銃を引き抜き、撃った。
犯人「ぐ、ああぁぁ・・・！」
「銃を使うならそう言えよ、ビックリしたじゃんか。」
キ「急ぎだったもので、すみませんね。」
私が立ち上がろうとすると、Aが支えてくれた。
犯人は足を撃たれたため身動きができない、ハインケルたちが彼を取り押さえる。
犯人「軍の狗どもめぇ・・・！」
私は犯人の前に立ち言い放った。
キ「あなたがどう足掻こうと勝手ですが、Aを巻き込んだ罪、償ってもらいますよ。」
犯人はそのまま刑務所送りとなった。
司令部へ戻ったあと、Aが傷の手当てをしてくれた。
「コレで良し、しばらく錬金術は禁止だね。」
キ「あなたが治してくれれば早く治るんですが。」
「ダーメ、なんでも錬金術に頼るな、よっぽどの傷以外じゃ錬金術は使わないって決めてるの。」
キ「そうですか。」
意志を貫き通す彼女には、いつまで経っても敵わない気がする。
「ハァ〜・・・・。」
Aは壮大なため息をついた。
キ「どうしました？」
「ココを出る前、グラマン大総統とやり合っちゃったんだよ、絶対軍法会議モノだよ、どうし よ・・・。」
ガチャ
そのとき、誰かが入ってきた。
ロイ「Aはいるか？」
「兄ちゃん・・・・！」
キ「これはマスタング准将、なにかご用で？」
せっかくAと二人きりだったのに、まったく空気の読めない男だ。
ロイ「グラマン大総統からお言葉だ。」
「うぅ・・・・、ハイ！」
ロイ「“今回の活躍実に見事だった、犯人を逮捕した以外にも、キンブリー大佐を救出したその活 躍、称賛に値する。
よって、例の件はなかったことにする、これからも国のために頑張りたまえ。”
とのことだ。」
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作者名：avido | 作成日時：2016年1月1日 19時
