第四話 ページ4
「宮地さん、学校内を案内するわ」
授業終了後 中嶋さんは私に話し掛けた
「お願いします」
中嶋さんの口調により何故か敬語
「宮地さんって面白いのね
私は中嶋 Aよ」
あ、普通の人だった
なんだ驚いた
「中嶋さんは周りの人みたいにオシャレしないの?」
気になったので私は聞いてみた。
「えぇ しないわ
だって、オシャレするお金があれば勉強をしているもの」
「中嶋さんは偉いんだね。
私は勉強なんて授業以外でやらないし、運動も…授業以外でやらないよ」
「ただ私は いい大学に行きたいだけよ」
中嶋さんはそこまで決まっているのか。
感心出来る
「宮地さんは決めていないのかしら?」
「うん、決めてないよ。
これから何をしたいのか探すんだ。
後 会わないかも知れないけど三年に兄がいるから名前で呼んでよ」
兄さんと見分けがつかなかったら困るし←
「わかったわ、聖華さん」
中嶋さんは他の生徒より馴れ馴れしくなかった
他の生徒は勝手に名前で呼ぶのに
「では、改めて案内するわね
あそこが音楽室よ。その隣が音楽室専用の準備室
基本 教室の隣には専用の準備室があるの」
「複雑じゃない学校で良かったよ。」
教室と準備室が反対にある学校だったら覚えるのに時間が掛かるけど この学校なら早く覚えれるかも知れない
「そして、ここが生徒会室よ
その隣が放送室
基本 放送室に入れるのは放送委員と生徒会のみ
先生たちの放送は職員室からよ」
「なるほど…」
「体育館は正門から見える一番大きな場所だからすぐにわかるはずよ」
そういえば朝 見掛けたっけ?
「体育館では主にバスケ部が練習をしているけど 見学は禁止されているの
もちろん 他の部活もね
見学が許可されるのは仮入部の時だけでそれ以外では禁止されているわ」
「それって集中出来ないから?」
「えぇ
特にバスケ部は大会の為に練習に集中したいそうよ
他の部活も同じらしいわ
文科系は静かに行いたいかららしいわ
見学したい場合は部活の部長に理由を言えば許可が貰えるはずよ」
「わかった。」
まぁ基本 見学なんてしないけど
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作者名：未宇 | 作成日時：2014年2月19日 14時
