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俺は良犬だから… マスタードside ページ15

Aが部屋に籠ってから(俺の部屋なんだが…。)俺はソファーに乱暴に飛び乗り、横になった。

たぶん、Aは泣いてるんだと思う。

そんな感じの顔してたし…部屋の方から、泣き声っぽいのも聞こえてくるから。

あ?何でも聞こえるのかって?

犬生活迎えてから何十年目だと思ってやがる、それ位の感覚イヤでも研ぎ澄まされてくんだよ。


「……………ッチ…やっぱ連れてくんじゃなかったぜ。」


喜ぶと思ったから連れて来てやったのに…結果、悲しませちまった。

これじゃ、ご褒美も何もねぇじゃねーか。


「あーあ、損しただけだ…ったく…。」


大きく欠伸をかいて、天井を見上げた。


「………A、諦めねぇのか…根性ある奴だよな、ホント。」


でもあの野郎は振り向かねぇだろうなぁ…なんせAは、パワフルな変態で言動が暴力的だし…。

あ、でも飯はスゲェ美味かったな…あん時のホットドッグは最高だったぜ。

それに意外と裁縫も出来てたな…こっそりボスの服繕ってやってんの見たことあるわ…ツンデレか?


「……………なんだ、女っぽいとこ結構あったなA。」


………考えてみれば、Aの女っぽいとこが解るのなんて俺かボスくれぇのもんじゃないか?


「目で追っちまってるってか?バハハハ!まさかな、あり得ねぇ!」


一緒に住んでるから、必然的に過ごす時間が長い分、自然と知ってしまっているだけ…それだけだな。


「……そろそろボスが帰ってくる時間か…さてと、俺はサボりにでも行くか。」


何だかグリルビーズでマスタードたっぷりのハンバーガーでも食べたい気分だな。

音を立てないように、静かにドアを閉めて俺は外に出た。


「早く元気だせよな、A。でないと俺も調子でないぜ?」


小さく扉に向かってそう話しかけた…勿論、返事など返ってくる訳はなく、俺は何だか可笑しくなって笑いながら歩き出した。








まったく、とんだ良犬になったもんだぜ俺も。

復讐は…忘れない…よ…?→←人生、初めての失恋



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ラーメンうどん - 夢主ちゃんほぼ私なんだがどうすれば… (2020年12月14日 19時) (レス) id: 914ce260e9 (このIDを非表示/違反報告)
薇毘 - 夢主なかなかぶっ飛んでて草 (2020年8月23日 21時) (レス) id: 5fac1d7fb8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カオスだよぉ カオスだねぇ?((^ω^≡^ω^))おっおっおっおっおっおっおっおっ (2019年6月21日 22時) (レス) id: 83fb9e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» 夢主「こ、ここここ心の準備しとかなきゃ!!」 (2018年8月3日 21時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
mk猫(プロフ) - レミィ「ラブちゃん、遂にあのB薬入りケチャップを使う時だ!」 (2018年8月3日 21時) (レス) id: 0ff543326a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作成日時:2018年7月8日 16時

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