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とても長い夢 ページ30

それは偶然気がついた事だった。


「ねぇ、なんかさ…ナイトメア君の触手…前より減ってない?」


「あ?んな訳ねぇだろ。」


怪奇そうに私を見てくるナイトメア君…でも、絶体減ってると思う。


「それにドロドロもなんか…こう…少なくなってる?」


「おいA、とうとう幻覚を見るようになっちまったんだな…。」


「その哀れんだ目は止めてよ、夢の中で幻覚とか…終わってるじゃん私。」


「まあまあ、介護くらいしてやるよ俺が。」


ニヤニヤしながらナイトメア君は私の腰を抱き寄せた…手付きがいやらしいんだが?

ハニーを思い出してきた…。


「………あれ?ねぇ、ナイトメア君。」


「今度はなんだよ。」


「そ、それ…腕の所さ…ドロドロ落ちてきてない?」


私の腰を抱き寄せていた腕のドロドロが、ボタボタと落ちているのに気がついた。

え、なにそれ怖いんだけど。


「はっ!?な、何だこれ!!?」


異常なまでに慌てふためくナイトメア君に、私は呆然としてしまった。


「グッ!……頭が…イテェッ…!」


頭を抱え込んで苦し気に息をするナイトメア君に、ハッ!として背を擦ったりした。


「ナイトメア君?ねぇ、大丈夫なの?」


背を擦り続けても、一向に治る様子もなく困り果てている間もドロドロはボタボタと落ちていった。






ボタボタ…






ボタボタ…






「……………え……。」


現れたその姿に、私は目を見開いた。

そこに居たのは、何時ものナイトメア君とは似ても似つかない…。


「……ぅ……こ、こはどこ?僕…何で頭が痛いの?」(うるっ


天使の姿があった。


「えっと…君は…ナイトメア君であってるん…だよね?」


「……ッヒ……あ、あ…お、お姉さんは…誰なの…。」(ビクビクッ


震えながら上目遣いで尋ねてくるナイトメア君?…はぁ〜〜…何だ、やっぱ天使か。


「一応、ナイトメア君のお友達なんだけどな。」


「ぼ、僕の?嘘だよ…だって僕…皆に嫌われてるし。化け物…だし。」


段々弱々しく声を小さくしていったナイトメア君を見て、私はなるべく優しく頭を撫でた。


「それは"皆"がでしょ?ほら、私は好きだから!」


驚いたように俯いていた顔を上げたナイトメア君に、私は笑顔をみせた。


つられたように微笑んだ顔は、凄く可愛かった…ありがとう。

本当の君?→←決意を抱いて インクside



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雪猫(プロフ) - くらげ丸さん» ややややっとレスの仕方が分かったぁ…;;ノってくれるあたり大好きですよ?更新楽しみに待ってます! (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 雪猫さん» 誤字ばかりですみません…;;教えて頂きありがとうございます!……良いですよね、パピフリ(ボソッ (2018年7月31日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 何回もコメントすみません…。僕は許さない キャラsideでパピルスがパピフリになってます…。…パピフリ良いですよね(ボソッ) (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» それは後々わかりますよ…! (2018年7月21日 16時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - くらげ丸さん» なんですと((((;゚Д゚)))))))あとドリーム君、インク君置いて来てるならなんで連れてこなかったんだい?最悪死んじまうぜ? (2018年7月21日 13時) (レス) id: 2d517edcfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作成日時:2018年6月26日 20時

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