通知三十五件 ページ36
「付き合ってくんない?」
それは唐突に言われた。
朝早く学校に登校し、教室に入ったときだった。
廊下を歩いていた蒼汰が、私を見てそう言ったのだ。
「……は?」
思考停止。
今こいつ"付き合ってくんない?"って言ったよね?
亜空の好きな人から告白されるなんて、いろいろヤバイ。
ていうか私、こいつのことあまり知らないんだけど……。
「ええと、私?」
「だからそうっていってんじゃん」
蒼汰は呆れ顔で言うと、教室に入ってきた。
「まー俺のこと知らないと思うけど、これ」
照れくさそうに言った彼は四つ折りの紙を渡してきた。
「LINEのID。よかったら追加して。じゃっ」
「え……」
シューズを片手に持って、蒼汰はそのまま行ってしまった。
「LINEで返事しろ……ってこと?」
私は不格好な字を見つめて筆箱にしまった。
亜空にバレたら殺されそう……。
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寧夏(プロフ) - ひゃーやばいです…作者様の虜になりました…続編読んできます (2020年3月15日 14時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - 凄いハラハラするストーリーですね(語彙力)あと多分作者の違反報告も出来ますよ〜 (2018年11月3日 17時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - 第一段読みました。すっかり話の世界に引き込まれて一気に読んでしまいました。この後続編読みますね。 (2018年7月25日 13時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
カチカ別アカ(プロフ) - こっちも良かった (2018年4月21日 19時) (レス) id: 91670e1fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ@38(プロフ) - 38@2033と私ネギトロは同一人物です笑 こちらの作品も読んでくださり、ありがとうございます! (2018年4月18日 18時) (レス) id: 25eeb50caf (このIDを非表示/違反報告)
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