第四話 ページ5
気付いた時、私は宙を舞っていた。
驚いた芹那の顔と、私を轢いた車の運転手の表情がよく見えた。
自転車は対向車線のほうまで飛ばされている。
___あれ、このままだと私、頭から落ちない?
妙に落ち着いていた私は、無意味に芹那の方へと手を伸ばす。
「せ…り…なっ!」
しかしその手は謎の黒い手に絡め取られてしまった。
その謎の黒い手の持ち主は___私だった。
否、黒じゃなくて、黒いオーラが彼女から捉えられるんだ。
なんで私の前に、私がいるの?
そんな疑問を他所に、私の偽物は妖艶な笑みを浮かべて首を傾げて見せた。
「ごめんねぇ。殺すつもりは無かったんだけど、こうしないと私が本物になれないから…。ごめんねぇ?」
恍惚とした笑みを見せて、偽物は塵のように消えてしまった。
それと同時に、芹那の叫び声が聞こえて、頭から足の指までに強烈な痛みが走った。
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寧夏(プロフ) - 作者様の作品大好きです!新作出るのかな?新作待ってます!大好きです! (2020年3月15日 14時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
いあ - すごく面白かったので評価させてもらいました!私も小説を書いているのでとても参考になります♪偽物にはご用心、ですね笑 (2018年10月2日 22時) (レス) id: a74bbf0711 (このIDを非表示/違反報告)
仮面ネコ - すっごく、面白かったです! (2018年8月31日 17時) (レス) id: 4ad8182519 (このIDを非表示/違反報告)
38@2033(プロフ) - 日波輪廻さん» まだまだ未熟者です(−_−;)これからも更新頑張ります。コメントありがとうございます。 (2017年3月15日 20時) (レス) id: 4a82a00d53 (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました。とっても素敵な文ですごいです!!主催者(私)より上手いですね!←← (2017年3月13日 6時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:38@2033 | 作成日時:2017年2月12日 20時