すれ違い ページ12
貴方side
貴方｢離してよ…｣
瀬名｢あんた泣いてるんでしょぉ？｣
貴方｢泉くんのせいだし｣
瀬名｢はぁ？なんで？｣
貴方｢本当だったら…
私は…泉くんと司くんと…
お出かけする…はずだった
なのに…泉くんは私よりも…
あんずちゃんがいいって
なのに…なのにっ…なんで優しくするの…｣
瀬名｢はぁ…あのさ、
つかくんが何に誘ってきたか知らないでしょ？
あんたのだ〜いっ嫌いな
エビ食べ放題だよ？｣
貴方｢え…｣
驚きが大きくて涙が止まった
泉くんはそれをわかって
私を来させないようにしたの？
瀬名｢あんた来ても楽しめないでしょぉ？
俺は嫌いなもの無理やり食べさせるのが嫌だったの
まさか…ただの嫌がらせだと思ったのぉ？｣
貴方｢う…うん…
嫌がらせっていうか、
泉くんがあんずちゃんのこと…｣
瀬名｢はぁ？もお！
ほんと、ちょーうざぁい
あんずはただのプロデューサー
さくらの事が大切だから
さくらと出かけるのはお互い楽しいところがいいし
だから、今回は来させないようにしたのに
人の気遣いにも気づかないで
くまくんとデートねぇ…｣
貴方｢ご、ごめん…
でも！分かりにくすぎる！｣
瀬名｢あのねぇ！
俺も悪魔じゃないから！
それに
好きな女の子と行く場所は自分で選びたいし
さくらとは2人っきりでお出かけ…デート…
したいかなぁ…｣
貴方｢なっ…何言って…｣
泉くんは抱きしめていた手を弛め、
私の手を取り
手の甲にキスを落とした
瀬名｢今度は2人で出かけようねぇ
俺のお姫様…これからは俺に護らせて？
今日の服…可愛いね…
俺のために着て欲しかった｣
頭がパンクしそうな私に比べて
優しく笑い余裕のありそうな泉くん
す、好きな女の子…
手の甲に…キス…
考えるだけで顔が熱くなった
貴方｢……｣
瀬名｢無言はYesと受け取るよぉ？｣
貴方｢あ…えっと…はい…
行きたい…です…デ、デート…｣
瀬名｢なんでそんないきなりコミュ障になるわけぇ？
緊張してるの？それとも…｣
私の耳元に近ずき
瀬名｢ドキドキしてるのぉ？｣
貴方｢い、泉くんのばかぁ！｣
瀬名｢照れてるのぉ？
可愛いねぇ〜｣
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作者名：きつね | 作成日時：2020年8月27日 0時
