君の嘘は私の幸せ

typical Saturday..... ページ23

- Yuki side -


「雪！もう起きなさい！土曜日だからって、こんな遅くまで寝る必要ないでしよ。」


「うーーん。」



あ、まって、今日土曜日じゃん！



合唱部があるんだ。



私は、合唱部と吹奏楽部の掛け持ち。



吹奏楽部では、咲と仲が良い。



一緒にクラリネットを始めた４年の頃から、浅くて長い関係だ。



合唱部は土曜日だけしか活動しないから、さほど大変ではない。



「おはよう、お姉ちゃん」



「ん、おはよう」



数分間、箸の音たけがダイニングに残る。



「あ、そうだ、雪。」



「ん？」



「今日、勇也が来るよ。久しぶりに。」




「え、家に？」


「うん。」


勇也は、お姉ちゃんの幼稚園からの幼なじみ。



私も、幼い頃から、結構ですお世話になっている。



まだ高校もお姉ちゃんと一緒だけど、うちに来るのは確かに久しぶりだ。



うちは、中高一貫校だから、学校でたまに見かけるくらい。


「雪、最近、翔真とはどうなん？」




「翔真？」



「うん。」



「まあ、学校では結構話すよ。」



「今年はクラス一緒なんだっけ？」



「うん、一緒」



翔真は、私の幼なじみ。




学年で、一人だけの、大切な幼なじみ。




「今日、呼べば？」



「翔真、部活で忙しいからねー。そんな暇ないよ。」



　
そういえば、翔真も、夕と同じサッカー部。




「いけない！もうこんな時間。早く行かないと！」

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