君の嘘は私の幸せ

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- Yuu side -

「なにあいつ、また女子に囲まれてんじゃん。」



「ほんとだよな、あのハーレムやろう。」



「あいつのどこがいいんだかね。」



「マジでそれな。ぜってー俺の方がカッコいいしな。」



「いやいや、それはねーな。」



「はあー、なんだとー！？」



そう言って腹を抱え笑い転げる。





言われているのは。









俺。




五年の春から初まり、中一でなんとかおさまった。








いわゆる








いじめ。




このつらい期間、俺を支えてくれたのは、女子だった。


俺からしたら、女子のほうが話やすいし、本当の自分を見せられるから、楽なんだ。


でも、そんな俺を認めてくれるやつは、多くない。


この、俺のトラウマとなった事件で、俺は変わった。






無口になり、









そして









彩のことが好きになった。








一番に、俺を支えてくれた彩。






そいつを、俺は。




好きになった。

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