prologue ページ1
。。。。。
「好きです。付き合ってください。」
嘘だ。
絶対に。
夕、あなたは、私じゃないでしょ。
ずっと、彩一筋なんでしょ。
そう、言ってたじゃない。
でも。。。
「私も好き。。。です。これからは彼女としてよろしくお願いします。」
ツーんと、鼻の奥が痛くなって、視界がぼやけてきたのは、理科室の独特な匂いのせいか。
少しニコっと笑って、理科室から出て行った。
ああ、神様、いま私はちゃんと笑えていましたか。
今、私は。。。
君のことを、まっすぐみられてましたか。
。。。。君が、目をそらしたように見えたのは、気のせいですか。
「雪ーー!! おめでとう!! 何、どうしたの? うれし泣き?」
君の言葉を素直に信じてしまった私が悪い。
裏切られて、捨てられて、それでも、それでも、まだ好きなのは、なぜだろう。
君のこと、何にも知らないのに、なんで。。。
* * * * * * *
「俺は、雪のことが好きなんだ。だから、夕じゃなくて俺と。。。」
私は、夕のことしか好きじゃない。
ほかの人と、付き合うなんて無理だよ。
「ごめんなさい。」
「なんでだよ、うまくいってないんだろ? だったら俺と付き合えよ。」
「流星、彼氏いる子にこくるとか意味わかんない。信じられない。雪、行こ。」
少しためらった。
叶に腕を引っ張られて、歩きだした。
「雪、夕は、お前のこと、好きじゃねーんだよ!」
言ってしまった、というように慌てて口をふさいだ流星。
叶が固まったのを感じる。
わかってるよ。
そんなこと。
それでも。。。
好きなんです。
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年4月12日 21時