君の嘘は私の幸せ

＊ ページ30

- Yuki side -


体育館裏。



流星に呼び出され、なにかと思うとこの言葉。





「俺は、雪のことが好きなんだ。だから、夕じゃなくて俺と。。。」



狙った。



このひと、絶対狙った。



このタイミングを。




少しずつ、私と夕の距離が離れていってるのを察して。



『彼女が欲しいだけ。。。』


こいつのそんな言葉が脳裏をよぎる。





私は、夕のことしか好きじゃない。





ほかの人と、付き合うなんて無理だよ。



いくら、相手がわたしのこと、なんにも思ってないとしても。



私は。。。



振られるのを待つ運命なのかもしれない





「ーごめんなさい。」




「なんでだよ、うまくいってないんだろ？ だったら俺と付き合えよ。」



やっぱり。



思った通り。





「流星、彼氏いる子にこくるとか意味わかんない。信じられない。雪、行こ。」




でもね。叶。






その彼氏、彼女こと、好きじゃないってこと、知ってる？








叶に腕を引っ張られて、歩きだした。









「雪、夕は、お前のこと、好きじゃねーんだよ！」




勢いよく振り返って、にらんでやった。



言ってしまった、というように慌てて口をふさいだ流星。





叶が固まったのを感じる。




流星に、目で、こう伝えたんだ。





『わかってるよ。








そんなこと。

それでも。。。









好きなんです。』



ーーーーー
こんにちは！玲奈です！ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます！

急な変更なんですが、前に雪のお姉ちゃんの幼なじみとして、勇也と湊を出していましたが、諸事情により、勇也だけにしました。

ご了承ください。

これからも、よろしくお願いします！

玲奈

loving you...→←breaking apart....

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