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I love you.... ページ25

- Yuki side -


「じゃ、宿題ちゃんとやってこいよー!かいさーん」



ふぅー、やっと終わった。


勇也たちが家にきてからもう少しで一週間。


金曜日の最後の授業が理科って言うのは、相当つらい。



よし!



帰れる!



カバンを背負って、教室を出ようとした瞬間。



「あれ?」



どうしたの。。。



私と先生以外、誰も教室をでていなかったのだ




「雪!」



「まって!雪、行かないで」



「え、なんで、早く帰りたいんだけど。」



「5分!5分だけ、この教室でまってて!」


「うん、雪、お願い!」



「え、なんでなんで??なんかすっごい怖いんだけど。」


皆、ニヤニヤし過ぎてて、怖い。




「大丈夫、なんも怖くない。じゃ、うちらはでるから。」




「皆!いくよ。」



その言葉を合図に、私のクラスメート39人が、一斉に教室を出てったのだ。









。。。夕以外







嘘でしょ?





なになになに





二人とも、口を開かず、気まずい空気になる。






どこを見ればいいのかも分からず、教室中を見渡す。




教卓の上には、チョークが散らばり、実験用の玉ねぎがビーカーに入っている。









最終的には、時計を見つめた。









もう一時間たったように思えるが、実際は、まだ。。。






二分。









ふと、新しい疑問が浮かぶ。




私の耳でうるさいほどに響く心臓の音を、夕は聞こえてるんじゃないか。





そう考えると、恥ずかしくなり、顔が燃えるように熱くなった。



そもそも、なんで私と夕が、五分間同じ部屋に。。。






あ、なんかの罰ゲームか。






そう思った瞬間、夕が口を開いた。









「え、と。」







恥ずかしくて恥ずかしくて、夕の顔を見れなかった。









「好き、です。付き合ってください。」






。。。聞き間違えた。。。。?







え、うそでしょ。





なんで。。。






いままでにないくらい驚いた。







いままでにないくらい嬉しかった。







でも、それと同時に







あの日






聞かなかったことにしたあの言葉が頭のなかで響く。






心臓の激しい音をふさぐように。


 




「俺は、ずっと彩が好きなんだ。彩一筋なんだ。」

*→←*



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 恋愛 , 黒木玲奈   
作品ジャンル:恋愛
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黒木玲奈(プロフ) - 皆さん、読んでくださって、本当にありがとうございます!続編も、どうぞよろしくお願いします。コメント、ダメ出し、評価、お待ちしております! (2018年9月20日 20時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - うみさん» いいえー! こちらこそ、読んでくれてありがとう! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 8e74367c43 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈 - うみさん» 読んでくれてありがとお (2018年9月18日 12時) (レス) id: a0fe8cd07f (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新ありがとう!! (2018年9月17日 19時) (レス) id: bd96ab3a22 (このIDを非表示/違反報告)
黒木玲奈(プロフ) - 藤沢美帆さん» はいはい、頑張りますよー!w 待っててくれててほんとありがと!嬉しい!いま、続編の計画が完成したよ!脳内でw 楽しみにしててね! (2018年9月6日 17時) (レス) id: 267fae23b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒木 玲奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz  
作成日時:2018年4月12日 21時

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