舞賀家・arashi 短編集 (ページ4)

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舞賀家　「甘えてね」ページ4

舞賀家の末っ子五郎は煩い雨の音で目が覚めた、下にいる双子の兄の四郎は起きていないようだ
深い眠りなのだが、眉間に皺が寄っているのが目にはいったが喉が渇いたので１階のリビングへ向かうと兄の一郎が起きていた「起きてたの」「うん」冷蔵庫を空けてミネラルウォーターをとりだし口に注ぎながら五郎は訪ねた「いち兄何で起きてたの」冷たい水が渇いた喉に染みる「雨の音で目が覚めたんだ」五郎は驚いた、別にこの雨だ兄弟２人がこの音で起きたとしても不思議はない、だが一郎は別だ兄弟のこととかでは無い限り夜中に起きる事など滅多にない一郎が今起きている「んで、なんで起きてんの？」「ゴロに隠し事はできないなあ」「次郎さんでしょ？」五郎は思い当たることがあったそれが舞賀家の次男の次郎のことだ「知ってたの？」もともと体の弱い一郎たちの母は五郎と四郎が７歳の時に亡くなった。父は仕事で海外を飛び回っているのでこの家の保護者は当時高２である一郎だった、４歳したの弟次郎はそんな兄に負担をかけたくないと弟たちの世話を引き受け無理をしながらも弟達を可愛がっていた。特に五郎は次郎が大好きでいつも次郎の後について回っていただが色々溜め込みすぎたせいだろう次郎が反抗期に突入し五郎と次郎の距離は離れた、反抗期から抜け出したあとも五郎との距離は不自然に離れたまま何年も経っている「なんとなくね」「ふふ、ゴロは優しいからね」そんな関係になっても五郎にとって次郎は掛け替えのない存在で特にまわりのことに敏感な五郎は最近の次郎の様子がおかしいことに気がついていた「何があったって？」「最近悪質な嫌がらせか続いてるみたい」「職場？」次郎の仕事はニュースキャスター、そこらのアイドルよりよっぽど整った顔と性格のおかげで売れっ子だ。だがその分妬まれることは多く今回もそうなのだろう「うん」「何されたって？」「収録中に上からカラーボールが落ちてきて必要な道具とか書類とか次郎のスーツとか色々ダメになったりとか他にも色々あるらしいよ・・・」「ふーん、、、カラーボールね、、、次郎さん、迷惑かけてるから落ち込んでたんだ」「よくわかってるねぇ、そうゆうことだよ」別に次郎が悪いわけではないが、自分のせいで迷惑をかけていることが苦痛で仕方なかったのだろう「どうにかしてあげたいけど、俺にはどうもできないから、いち兄ちゃんと話聞いてあげてね」

載せきれなかったので
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