舞賀家・arashi 短編集 (ページ1)

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舞賀家　「シロー、」ページ1

私にとって、兄弟はとても大切な人たち

一郎さんは親がいない私たちの親代わり
ぼーっとしている事もあるけど、いざとゆう時は本当に頼りになる兄

次郎さんは頭のいいシッカリもの
ヘタレでなで肩で家事と運動はあれだけれど・・・
家族が大好きで優しい兄

三郎さんは元気でいつも皆に笑顔をわけてくれる
無茶ぶりしたり、バカだけど純粋で真っ直ぐな心温かい兄

五郎君は私の唯一の弟であり双子
私が辛い時苦しい時、もちろん兄弟皆支えてくれたけれど
五郎君は別、彼と私にしかわからないキモチがあるから、彼には甘えてしまう
料理上手で、イケメンで、しっかりしている彼に私は色々考えてしまう
五郎くんと私は双子なのに何故こんなにも似ていないのだろう
私は彼が羨ましい

五郎君は真面目でしっかり者なところは次郎さんに似ている
純粋で真っ直ぐなところは三郎さんソックリ
清んだ瞳に綺麗な手は一郎さんと一緒

私は不真面目で、心は汚れていて、手はまん丸で

「俺はシロ、お前が羨ましいよ」ゴロ君？
「私が・・・？」
「うん、だって

シロはちっちゃくて可愛くて、要領よくて、誰にでも好かれて
俺は意地張って、自分から相手を遠ざけて、苦しませて
俺はずっと、シロが羨ましかった」

「一緒・・・？」

「シロが俺の事羨ましがってるように、俺もシロが羨ましいんだ
でも、これでいいんじゃないかな？」

「いい？」

「俺はシロにないものを持ってる、けど反対に、シロは俺にないものをもってる
半分ずつだ、だから、お互いのいいところがわかるし、どんなことを考えてるかもわかる」

そういえばそうだ、私は今別に言葉に出して話してたわけではない
けど、彼から声が聞こえてきた

「俺たちは双子、他のなんでもない」

「うん」

「だから安心して、俺はシロから離れていったりしないから」

あぁ、そっか

それが怖かったんだ

俺だけみんなと違うから、いつか俺を捨てて皆離れていくんじゃないかって

ゴロくんはそれをわかってた

ううん違う

きっとゴロくんも同じだったんだ

その頃

「シロとゴロってそっくりだよね！」
「ツンデレなとことかマキシマムだし！」
「天使みたいだもんねぇ」

終