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「ほんじゃあ、お疲れ〜」
稽古が終わり、予定していた場所に向かう。
先にAねぇに電話しようかと思ったけど、読んでる漫画の最新刊が今日発売だった事を思い出したんだよね〜。
佐久間さん行きつけのア○メイト!
漫画だけ買おうと思ったら、あらこっちは新しい漫画?
お、面白そ。買っちゃえ!!
ああっ、このグッズ欲しかったやつじゃーん!
なんて感じで結局二袋分のお買い物をしちゃったでやんす。
「あ、Aねぇに電話しなきゃ!」
店を出て近くの花壇の縁に座って電話をかけると、思ったより早くに出てくれた。
ただ声を聞きたかっただけなんだけど、どうせなら会えないかなって誘ってみる。
そしたら会えるって言われて、ちょっと逆にテンパる俺。
少し時間ちょうだいって言われて逆に良かったわ。
こんなに女の子との待ち合わせでウキウキしたのっていつぶりだろうって、もしかしたら初めてかもしれない。
Aねぇと最後に会ったのはお互いがまだ子供だったから、会えない期間に何があってどんな経験をして、どんなものが好きで嫌いなのか色々知りたい。
となれば、もうすぐ夕方だしご飯でも食べながら話せたらと思って、次にAねぇから連絡がきた時に、最近先輩と行った店で気に入った場所に誘った。
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約束の時間に店に行けば、入り口前で険しい顔をしたAねぇが居て。
どうしたの?と声をかけたら、なんでもないって。
んで俺を凝視してクリクリおめめをパチパチ瞬かせるから、俺の服かなって。
今日はお気に入りの嫁シャツなんだよね。
「はは、引いてる?」
「本当に普段も着てるんだね?」
「え? もしかしてAねぇ俺のこと知ってた?」
予約時間だったからまず先に店に入って、レジにいたお姉さんに予約していることを告げると何故か背後では感心中のAねぇ。
絶対子供の頃と比べたっしょ。
俺だって、もう大人の男だからね?
部屋に通されて荷物を置く。
あ、そうだ!話の続き。
「ところでさ、さっきの続きだけど、Aねぇ俺のこと知ってた?」
「え?」
「だってさっきコレ見て"本当に普段から着てるんだね"って言ったじゃん?」
覗き込んで見ると、ちょっとよそよそしい感じで目を逸らす。
えー、なんで?
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます!駅のシーン予想当たりましたか?やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます!やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました!あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね!( ; ; )と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています!! (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんside完結おめでとうございます & ありがとうございます! どっちも読めて本当にうれしいwww 4章も楽しみにしてます^^ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年8月8日 9時