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話を聞けば去年の冬、テレビで俺を見つけてくれたらしい。
ほらやっぱり頑張った甲斐があった。
どんなに待っててもAねぇが帰ってくることはなくて、だったら俺が目立つことをすればいつかAねぇの視界に入るんじゃないかって。
たわいない話をしていれば、ちょくちょく感じるAねぇの視線。
｢だから見すぎね？ ｣
｢え？｣
｢照れるじゃん｣
嘘。ほんとは見てくれるの嬉しいよ。
だけど俺、好きな子にはちょっと意地悪したくなんの。
ほらAねぇ、頬染めて俯いたりしてさ。可愛いよね。
Aねぇは、目の前にいるのが俺だって未だに信じられないみたいで、懐かしむように俺を見ては口元に笑みを浮かべる。
そりゃあそうだよな。
佐久間自身も今と昔は別人じゃね？と思うこと多いから。
再会した時の話をして、俺はAねぇに直ぐに気付いたよってアピール。
そしたらさ、
｢もう会えないって思ってたのに。まさかアイドルになっちゃってて、偶然に会えて、ほんと嬉しいよ｣
｢だから"偶然"じゃなくて"運命"だから｣
｢まだそれ言うの？｣
｢言うでやんすよ！ 運命だからね｣
どうしても偶然にしたいらしい。
だけど俺は運命にしたいの。
ずっとAねぇとの再会を望んでたら、俺にとって変化の年になりそうな今年に再会できたなんて運命としか思えない。
Aねぇといるこの空気感、それは昔となにも変わらない。
すごく穏やかで優しい感じが、最近の俺の息詰まった感覚を和ませてくれるのに時間はかからない。
気付けば先輩から舞台を引き続き座長になること、新しいメンバーとの関係とか、少し重くなるような話をしてしまっても、Aねぇは時々相槌を打ちながら話を聞いてくれた。
ああ、やっぱり良いなぁ。
暫く話し、次はAねぇのターンね？
ほらほら遠慮しないで聞かせてよ？
だいたい聞き役なんだろうね。
自分の話をする時、ちょっと遠慮がちに俯くから。
俺にとってはAねぇのする話はなんでも新鮮で、こうして話をしてるとずっと昔のことがつい最近のことのように思い出す。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
