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メッセージのやりとりをしているうちに、Aちゃんが京都に来られるかもって話しになった。
連休を利用してって。
え、めっちゃ嬉しいんだけど！
そこは年下の特権を利用して、来て来てアピールを強引にしてみる。可愛いって許されるかなって。
するとほんとに来てくれることになって、俺はすぐさまホテル探しを始めた。
「佐久間ずっと携帯見てるけどなにやってんの？」
舞台と舞台の中休憩で良いホテルがないか調べてたら、隣から阿部ちゃんに画面を覗かれて「これ向かいのホテル？」って、鋭いな。
夜は絶対泊まりたいから近場が良いのであります。
「せっかくなら良い部屋に泊めてあげたいのに、どこも埋まってんな〜」
「今週末の連休で、こんな市内地のホテル探し大変に決まってるよ。空き部屋あるだけ幸運じゃん」
「だよね〜」
じゃあここにするしかない。
距離とホテルの質、両方良しだけど狭さだけ妥協してもらおう。
.
そして待ちに待ったAちゃんが京都へやってくる日。
朝からソワソワして落ち着かない俺の肩をガシッと掴んで揉んでくる照。
「集中〜。いくら彼女がくるからって、本番はしっかりやってくださいよ座長？」
「分かってるよ！ てか、誰から聞いた！？」
「えー教えない」
ニヤニヤと去って行く照、キョロキョロ周りを見ると知らん顔する阿部ちゃん。
……くっ、ここには佐久間の味方がいねぇ！
.
そして昼公演が終わり、急いでシャワーへ駆け込む。
「どわっ！ なんなん？佐久間くん？ ちょっ、俺まだシャンプー流してないねんけどっ」
「悪い！ 俺、めっちゃ急いでんの！」
「ええっ、」
先に入ってシャンプーを流し最中だった康二からシャワーを奪い取って頭からお湯をザーッとかぶり、シャンプーでガシャガシャ洗いながらの身体も洗う。
「……そんなに急いでどうしたの？」
「待たせてんの！」
「ああ、例の東京から来るっていう年上幼なじみの彼女さん？」
ぶっ！！
「目黒、誰から聞いた？」
「え、康二？」
「えっ？ ちゃうちゃう！ 俺はふっかさんから聞いた！」
……もうきっと全員に知れ渡ってんなこれ。
「じゃあ、そういうことで！」
「…行ってらっしゃ〜い」
「つうか、めっちゃカピカピになってもたやん！」
ささっと用を済ませてシャワー室を後にして、半乾きの髪のまま南座を飛び出した。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
