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"期間限定の恋人ごっこしない？"
正直何言ってんだ俺って。
「ぬあああっ！」
「…な、なんだよっ？」
京都にきて数日、軽く殺陣の確認に付き合ってもらってる合間の休憩中に頭を抱えた俺にふっかが驚くのは無理ねぇよな。
ここ最近の佐久間さんはちょっと情緒不安定だから。
「むりっ、Aちゃんが足らん！」
「……お前、隠さなくなったな」
Aちゃんを誰にも取られまいとやってしまった計画には自身でもどうかと思う、思うけど、そうしても手に入れたかった存在だったから。
そしてやっと"恋人"という安定を勝ち取ったのに、
「なんで俺は京都にいるでやんすかーっ！？」
「仕事だからな」
さっきから冷静なツッコミが辛い。
だからゲシゲシと蹴ってやった。
.
「……あー、で。相手を振り向かえせるためにはどうしたらいいかと？」
「おうよ。付き合うまでは…なんとかなったけど、問題はそこからなんだよねぇ」
「いやそこは、もう押せ押せ佐久間さんでしょ？ 他担がりの佐久間さん」
「…アイドルが通用しねぇから。正攻法で堕ちそうもないから、余計なこと付け加えちゃったんだから」
「とは言ってもな〜。幼なじみって、そこの曖昧な関係から抜け出すのが難しいんじゃん？ ましてや数十年ぶり？ 年上のお姉さんときた……俺の理想そのものもだわ」
ヤッバ！鳥肌もんよ？って、ほんとに鳥肌たった腕を見せてくるふっかの恋愛願望なんて知らねぇ。
もうすぐ舞台支度を始めるからって2人で移動しながら、気になるのは携帯。
今、物理的に離れた距離を埋めてくれるのは唯一の連絡手段であるこれのみ。
「恋する乙女じゃん。可愛いねぇ」
「うっさい！ 乙女じゃねぇわ！」
あーあ、やっぱりふっかに言うんじゃなかったわ。
.
舞台が始まればそちらに一点集中し、終わればすぐさま楽屋に戻ってメッセージがきてるか確認する。
"お疲れさま。怪我や風邪に気をつけてね"
「だあああっ！ マジで幸せすぎて、佐久間溶けちゃうっ」
「…佐久間くんって、あんな人だったっけ？」
「んにゃ、あれは佐久間くんではない、恋する乙女さく子ちゃんや」
うっせぇやい。
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます！駅のシーン予想当たりましたか？やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます！やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました！あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね！（ ; ; ）と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています！！ (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんｓｉｄｅ完結おめでとうございます ＆ ありがとうございます！ どっちも読めて本当にうれしいｗｗｗ 4章も楽しみにしてます＾＾ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年8月8日 9時
