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「…Aねぇさ、別れ際、俺に言ったこと覚えてる?」
あの日、初めてAねぇの泣き声を聞いた。
「"大ちゃんは男の子だから強くならなきゃね"って言ったんだよ。だからあの日から俺、絶対泣かねぇって決めて頑張ってた」
「いつかAねぇに会えたら、いっぱい褒めてもらおって思って」
俺はその時に大好きなお姉ちゃんを守れる強い男になりたいって思ったんだから。
だけど、あの頃の俺はほんと弱虫で泣き虫でAねぇが居なくなってすぐの頃は、やっぱり弱々で。
でも負けないって、少しずつ変わる努力をした。
いっぱい頑張ったんだよ、俺さ。
だからまずはあの頃のように褒めて欲しいんだ。
「え? どうしたの?」
「ふふ、撫でて? 言ったじゃん、褒めてもらえるように佐久間頑張ったんだって」
好きな人に褒めてもらえるって最高ピーマンだよね。
子供の頃みたいに撫でてもらえて普通に嬉しくてニヤけてヤバいわ。
ねぇ、Aねぇ……
これからはいつでもこうして甘えていいでしょ?
俺にとってAねぇとの触れ合いは栄養剤みたいはもんなんだ。
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そろそろ帰ろうかってなった時、俺は自分の耳を疑った。
いくら幼なじみでも、17年振りに会った男をすんなり家に招こうとする?
食事代をご馳走したお礼らしいけど、いいのかな?
明日起こしてくれるってそれ……泊まってけってこと?
え……ヤバいかも、それは。
Aねぇ、分かってて誘ってんの?
「本当に良いの? 佐久間が家に行っても」
健全な男子ならちょっとそういう妄想しちゃうじゃん?
断る理由もないから行くことにしたわけだけど、それはそれでドキドキして珍しく俺の口数は減っていった。
こんな話をふっかあたりにしたら絶対笑い者にされそう。
Aねぇの家について、適当に座ってと言われて何故か正座しちゃう佐久間さん。
いやいや!大人の余裕見せなきゃじゃん!!
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - 詩乃さん» ありがとうございます!駅のシーン予想当たりましたか?やっぱり好きな人と別れるのは名残惜しいので彼は待たない事を選びました。4章でも切なさ続くかもしれませんが、よろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まのかさん» ありがとうございます!やっと彼sideも終えて本編に戻れますので、4章もよろしくお願いします(^^) (2020年8月20日 9時) (レス) id: 7487347ac7 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - またまたのめり込んで拝読しました!あぁ〜、やっぱり駅でお別れしてすぐ帰っちゃったのはそういうことだったのね!( ; ; )と私の中で大ちゃんへの共感の嵐が止まりませんでした。切ない…でもキュンとします。引き続き応援しています!! (2020年8月20日 2時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
まのか(プロフ) - 大ちゃんside完結おめでとうございます & ありがとうございます! どっちも読めて本当にうれしいwww 4章も楽しみにしてます^^ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年8月8日 9時