似 ページ31
ものすごい興奮が、ぞわわって湧いて、思わず前のめりになった。
「旭！！」
ネットから離れた、少し高めのトス。
あの試合でもノートに書き込んでいた。東峰先輩にトスをあげる時、いつも決まっている、と。
誰にあげるか、このコートにいるみんなが分かっていた。
だからこそ向こうもしっかり三枚反応する。
でも、東峰先輩の後ろには西谷先輩もいる。
「いけ！！！！」
東峰先輩はブロックの指先を狙い大きく手を振りかぶった。
ドガガッッとえげつない音がして、ボールが弾き飛びコート外へ。
「ナイス！！旭っ！西谷も！」
「お前らも……ナイストス……スガ。西谷も……ナイスレシーブ」
はぁぁあ蟠りが解消された瞬間だ。
じっと見つめて目を潤ませていると、ふいに東峰先輩がこちらを振り向いた。
拳を向けると、先輩もこちらにかけよって拳をぶつけてくれる。
「なんだそれ！！いーなー！俺も！」
「はい！ナイストス！です！
西谷先輩、ナイスレシーブでした！滑り込み滑らかです！」
両方の拳を片方ずつ、菅原先輩と、西谷先輩ともぶつける。
……なんかいいなぁ！
.
「菅原先輩は知ってると思いますが、翔ちゃんと飛雄のコンビはただの才能の塊です。主に飛雄が。どこからでも速攻がきます。
翔ちゃんはそれ以外は初心者ですけど警戒した方がいいです」
「あの二人ねぇ」
１セットめはこちらがとった。
休憩中に、伝えたいことを早口で喋る。
「あのさ、ちょっとだけ関係ないこと聞いてもいいかな？」
「はい、どうぞ」
嶋田さんが手を挙げたので、そちらの方を向く。
「なんで日向が打った瞬間にネットインってわかったの？」
「いやそれは俺も思った！」
……え？
あー、そんなこともあったっけ。
いやでも……
「横から見てたからですよ！軌道とかでなんとなくわかるじゃないですか！」
「いやわかんねーよ！」
「内沢分かった？」
「いや、全然」
あのとき私と一緒にベンチに座っていた人が首を横に振る。
……？じゃあなんで私分かったんだ？
「あー、じゃあ多分翔ちゃんだからですかね！私、仲良いんで！」
自信満々にそういうと町内会チームの方々は顔を見合わせて、
「そういうことじゃないと思うけどな……？」と納得いかない様子で首を捻っていた。
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
