観 ページ21
「Aっ！行こうぜ」
「？」
放課後。いつもはジャージ姿ですっ飛んでくる翔ちゃんが、学ランのままで、飛雄といっしょに教室にきた。
「どうしたの？飛雄まで……」
「エース！見に行くぞ！」
「見に？……三人で？」
「一人じゃ恐いし、こいつと二人は嫌だし！」
「あんだと？！こっちから願い下げだボケェ！」
なんだかんだ仲良しなんだから。
はいはい、じゃあいこっか、って二人の背中を押す。
.
「やっぱお前先行けよっ」
「はぁ？！お前がエースみたいって言い出したんだろ！」
「どっちでもいいからはやく行って？！」
「じゃあAがいけよ！」
「それはやだ」
三年生のフロアを前にして、三人で小突き合う。
三年生の教室って、こう、見えない壁みたいなのが立てられてる気がして本当に足を踏み入れるのが恐れ多い。
「待てよ旭！！」
だれが先に行くかジャンケンで決めようとしていたら、知ってる声が聞こえた。
って、
「「「"旭"？」」」
三人で声を合わせて顔を上げると、ちょうど教室の中から一人男の人が出てきた。
「なに？」
「わ( ほんものイカツ……!! )」
「あ、オイ！！」
反射的に、翔ちゃんと二人して飛雄の影に隠れる。
前から高校生には見えないなぁと思っていたけど……！！
「お前らこんなところで何してんの？Aまで！」
「あっえっと」
やっぱり東峰さんの名前を呼んだのは菅原先輩だった。
「この前入った１年の日向と影山。で、この可愛い子がA！」
「おぉ、一年かあ。マネージャーも入ってくれたんだ」
見た目怖そうだけど、にこにこと穏やかな感じだ。
ほっと胸を撫で下ろす。
「がんばれよ」
なんとかなりそうって思ったけど、
そうむけられた言葉は完全に他人事だった。
「い、いっしょに頑張らないんですか！！」
あの試合を見た。
だからこそ諦めて欲しくない。
せっかく烏野は今から強くなるのに、東峰さんの能力はたしかに烏野に必要なのに。
そう思ったら、自然と言葉が出ていた。
「烏野には東峰さんが……エースが必要です！」
「おれも、エースになりたいから本物のエース、生で見たいです！」
東峰さんの後ろで「東峰〜先生待ってるってばー。進路指導！」と東峰さんを呼ぶ声がする。
彼は少し目を見開いたあと、背を向けた。
「……悪い、俺はエースじゃないよ」
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き(プロフ) - 愛さん» ＾＾＾＾＾＾ (2020年2月24日 14時) (
レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 赤梟ってもしかして！！.... (2020年2月24日 13時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ありがとうございますううう！！こちらからお願いしますはアマゾン不可避です (2020年2月23日 15時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - もちろんです！というかこちらからお願いします！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: a635d8fb67 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - みゆみゆさん» ほわあああ！！！ ありがとうございます！！か、可愛くなってる……あの、作品内で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2020年2月23日 12時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月17日 12時
