声 ページ13
昔からバレーを見たり、見てノートに記録したり絵を描くことは好きだったけど、
声を出して応援したりすることは苦手だった。
それで誰かに何か言われたら嫌だし、そんなことないだろうが人の目を気にしすぎる傾向にあった。
それはいまの今までも。
話しかけて、なにあいつ、って言われるのが嫌だった。
気づけば友達がいなくて、そして
それでも１５年間、私はただの一度も試合中に声を出したことはなかった。
変に思われたくないって、ずっと思っていた。
「がんばれっ！！翔陽くん！！！」
この会場の誰もが落ちるだろうと確信していたボールを、諦めずに追いかける翔陽くんに、
口走っていた。
その時、翔陽くんがこちらをみた気がした。
ピーッ！
手が届くかと思ったところで、やはり落ちてしまう。
「(ありがと！)」
「！！」
翔陽くんが口パクでたしかにそう言った。
汗をダラダラに流して、ぐっと親指を立てる。
私もぐっと返した。
「ナイサー一本！！！」
２４ー7
あと一点。
絶望的な状況。それでも翔陽くんは声を上げた。
その一言で、雪ヶ丘のみんなぐっと構える。
「コージーナイッサー！」
その声に押されるように、ボールは山を描くが、ネットに引っかかった。
一瞬ひやっとしたが、ボールは相手コートに落ちる。
が、下にはつかず、返されてしまった。しかしそのまま雪ヶ丘のコートに。
「チャンスボール！！！」
お腹の底から自然と声がでてくる。一年生が綺麗にイズミンのもとへと返す。
が、そりゃ最後の一点。
緊張も焦りも、半端なかったろう。
「あっ」
「っ！」
汗で滑ったボールが、本来上げるべき方向と反対側に飛ぶ。
トスミスだ。
誰もそちらに飛ぶとは思っていなかったので、もちろんアタックの準備をしている人など、反対側にいる翔陽くんだけで。
つまりそこには誰もいないーーハズだった。
「！！？」
「っあ……？！」
なぜ、そこにいるのか。
私も理解が追いつかなかった。先ほどまでレフトにいたハズなのに、なんでそんな一瞬で、
気づいた頃には遅い。ブロックに阻まれることなく、翔陽くんのアタックは相手コートの端の方へと落ちた。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年11月8日 6時) (
レス) @page46 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
きゆ(プロフ) - 初見です。2対2じゃなくて3対3だと思います (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9c57069532 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - きさん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！これでも良かったらお願いします！笑 (2020年5月14日 15時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 葉紅さん» うわあああすっごいかわいいです！！アレンジが素敵すぎます……。花松コンビ！なかなか出てませんでしたね……宮城組出せるときに出したいです！ありがとうございます！作品よかったら紹介させてください！ (2020年5月14日 8時) (レス) id: b253a946a6 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - きさん» 色塗り出来ました！！ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/9e8700f73a1/ です！！松花コンビ好きなので夢主ちゃんを狙ってるグループに入れて欲しいなぁ、とか思ってます！( 更新頑張ってください応援してます！！ (2020年5月14日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きたの | 作成日時：2020年2月9日 18時
