新マネージャーは変わろうとしています

８つ ページ9

豪炎寺さんと別れた後、本当に暇になってしまった。



どうしようか……。



と考えていると、私の部屋の前に人が立っていた。






あれは…………………、








野「やあ、Aちゃん。」





貴「ちゃん付けは止めてくださいって何度言ったら分かるんですか？」




野坂さん、と付け加える。

部屋の前にいたのは、皇帝、野坂さんだった。






初対面だった時、





野「はじめまして。」





と言いながら、握手ではなく、抱きついてきたあの野坂さんだった。



同い年に見えない人その二である。








貴「私に何か用ですか？」





野「大した用ってほどでもないんだけどね？練習が終わったから、一緒にお菓子でも、と思って。」







本当に大したことじゃなかった。



夜にお菓子か……ってそれどこで食べるのかな？







野「僕の部屋でどう？西蔭は今はいないから、広々としてるよ。」








………まぁ、断るのも何だし、せっかくなので行った。







貴(私の部屋だったら、あの人の写真を見られていたかもしれないし。)









野「あ、飲み物は紅茶でいい？」




貴「はい。」

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