新マネージャーは変わろうとしています

５つ ページ5

シャワーを浴び終わった後、つくしちゃんと別れてフラフラと施設内をさまよっていた。




暇だったし…。




就寝時間まで、まだ時間があった。
この時間は各々、好きなことをして暇を潰すらしい。


といっても選手たちはみんな練習している。



自由時間の意義……。






私が選手たちの練習の邪魔をする訳にはいかないので、フリースペースのソファで休もうとした。




実際に行ってみると先客がいる。
選手のようだけど、どうしたのだろう…？


サボるような人はいないだろうし…。





豪「………ん？平賀、か？」





その人は穏やかな目をしていて…でも強そうだった。



あっちから話しかけられたけど、私には誰だかわからない。




貴「すみません、名前を。」





豪「ああ、すまんな。俺は豪炎寺 修也だ。」





………豪炎寺さんか、名前も強そう。




そしてなんとなく目を下に向けると、豪炎寺さんの足元に松葉杖が置いてあるのが見えた。




怪我か……。





豪「少し話さないか？一人は流石に悲しいしな…。」




と、豪炎寺さんが提案してきた。
ちょうど私も此処で休む予定だったので反対側のソファに座った。





………なんかもう気まずい…。



共通の話題ってあるかな？





私があれこれ思案していると豪炎寺さんは、




豪「宮野の件、すまなかったな。」




と謝ってきた。



豪炎寺さんのせいではないのに…。

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