烏野2年の孤爪さん

カラスが18羽 ページ20

夢主side







日「なあ、A。なんでさっきから顔合わせてくれないんだ？」


私の顔を覗き込むようにしてそう言う翔陽。




「もしかして俺、嫌われるようなことしちゃった？！」と言っているが断じて違う。


2人のことはそこそこ好きだし、なんなら可愛い弟のような感覚だ。





『ち、違うよ...翔陽のこと、嫌いじゃ...ない。ただ、恥ずかしい、自信ない...だけだから...』


ポツリと弱々しく言う。


影「...俺っすか？」

『ま、まさか...！飛雄のことも...嫌いじゃないよ...？』



そう言えば、2人はホッとしたのか肩の力を抜く。



日「恥ずかしいとか、自信がない？って言ってたけど、何がそんなに自信ないの？」





理解できない、と言った具合にわたしを見る翔陽と飛雄。

キュッと口を閉じていたが、何故か、自然と口が開き、2人に話していく。





『......えっと.......ね、...私みたいな根暗陰キャコミュ障が話して気分を害さないかな？とか...変に思われないかな？とか...き、嫌われてないかな、とか...』



『...小さい頃、よくブサイクって言われたから...自分の顔、恥ずかしいんだって思うようになったの...』

日.影「「(え、ブサイクって言った奴、見る目なっ！！！)」」



『...相手の顔みて、嫌そうな顔されると、嫌だし...話し上手でもないし...私、こんな性格だから...じ、自分に自信、持てないの...』





ツラツラと自分の欠点を挙げていくと、もうあれだね、虚無でしかないよね(白目)


ほんとに人見知りなのだ。と、言うよりもここまで来たら人間不信に近い。





今まで、研磨とクロと仁花としか会話をしなかった代償が大きすぎる。


ああ、穴があったら入りたい...




そう思っていると翔陽が口を開き、大きな声でこう言った。



日「そんなことない！！だいたい、Aがブサイクなんてあるわけないし、俺Aのこと大好きだし！！」

『ｴｯちょっな、に言って...？！』




しかし、まだまだ翔陽の弾丸トークは続く。




日「バレー上手で、人に教えるのが上手くて、顔はめっちゃ可愛いし、笑っ顔はもっと可愛いし、髪の毛サラサラで！！Aと話すのすっごく楽しいし、俺、Aのこと嫌いじゃない！！え、えっと、あとはあとは...！！！」


『ちょ...も、もういいから...ストップ...！』

影「俺も日向と同じこと思ってるんで』

『と、飛雄まで...！！』



再び、顔に熱が集まる。









最近の若者って怖い...(高校2年生)

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