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35話【反抗】 ページ36

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神里屋敷に入り、パイモンは「綾華、最後の願いも叶えたぞ」と自慢げに言うが簾越しに綾華の声は聞こえなかった。

不審に思った3人は覗いてみる?というような顔をし空が簾の方へと向かおうとするとトーマが空の肩を持ち立ち止まらせる。

空がトーマの方を見ている間に綾華は簾の方から姿を現し優しい微笑を見せお辞儀をした。






「こうして会うのは初めてですね。旅人さん、パイモンさん。うふふ。
それに麗さんもお越しになったのですね」

『うん、あの事についてね』





麗と少し話すと綾華は再び空の方に向き合った。





「貴方がたが"友人"を手伝ってくれたことはすでにお聞きしました。本当にお疲れ様でした」

「ほとんど何の役にも立てなかった…」

「そうだぞ、神の目を取り戻さない限り、どうやっても効果がない気が……。
えっと、そういえば綾華、どうして今回は出てきたんだ?」





パイモンがそう問うと綾華は空とパイモンのことを友人とみなしたからと説明するとトーマはうんうんと頷く。





「ちょっと待った、トーマっておまえの…家来だろ。オイラ、家来は嫌だぞ」

「ふっ…うふふ、パイモンさんは本当に面白い方ですね。
トーマは私の家の家来である以前に私の友人でございます」





綾華がそう言うとパイモンも納得したのか2人は綾華と友達になった。

その会話を聞き密かに麗はなってやるなんだな…とくすりと笑った。




「では本題に戻りますが、神の目を失った方々の苦しみを見て、どのように感じられたでしょうか?」

「死より苦しいことなのかも」

「神である将軍様の目には、すべての生き物は一つ一つの"生命"に過ぎないのかもしれません…
雷鳴、凄光(せいこう)、強風、驟雨(しゅうう)…それらの到来は人の思いに配慮などすることはございません」






「しかし貴方でしたら、それを感じ取っていただけますよね?」という綾華の問いに空は無言で返す。




「どうやら、私の気持ちを理解していただけたようですね。であれば…もう一度お考えを…」

『…空くん…』

「目狩り令に抗うことに協力するよ」

「ほ、本当ですか!」

「でも約束は守ってもらう」

「はい、もちろんです。ふふ」




この会話から聞くとどうやら空に協力してもらう為に少し苦労をしたようだ。




『(綾華ちゃんすごいな…)』

36話【違い】→←34話【同行】



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空華(プロフ) - 花宮さん» コメントありがとうございます!感想書いていただいて嬉しいです!伏線張っておきながら全部回収できるか自分でも不安です…。これからも楽しみにしてください! (2022年7月10日 23時) (レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
花宮 - 初コメ失礼します!ぬしさまの作品は色んなキャラと絡んだり所々に沢山伏線が張られていて見てみてとても面白いです!続編がますます楽しみになる作品ですね、、更新待ってます! (2022年7月10日 22時) (レス) @page10 id: d658c77d5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空華 | 作成日時:2022年7月4日 22時

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