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「____ねぇ 白ウサギ」
今更 何言ってるの?
そう罵られても可笑しくないのはわかってる
だけど 僕は
決して"女王様"のことが嫌いでは"ない"
むしろ
"好き"に近いくらいの"普通"だ
欲しいものはある程度与えてくれると思う
ただ僕が望まないだけで…
嫌な命令はしてくるけど
それは僕が能力を享受したことへの代償
理解していて
僕は契ったんだ
____盟約がなくても
僕は女王様の命令に逆らわない____
「私 いつまでここにいるんだろう」
僕にもわからないよ
「白ウサギはどうしてここにいるの?
私の監視…?」
……自分の部屋にいるだけだよ
「どうして
そんな端っこの方に座っているの?」
質問が多いね
まるで"アリス"のように____
コンコン ガチャ
女王様が訪ねてきた
「____白ウサギ 任務に行きなさい」
「はい "女王様"____」
女王様はそれだけ言って部屋を後にした
「白ウサギ…」
僕は彼女の前に立った
「もうすぐ迎えが来るよ
きっと 君のことを1番大切にしてくれる人
だって 彼は君にとって
"ご主人様"だから____」
「え…」
「____またね」
「待って白ウサギ!」
彼女は僕の腕を掴んでいた
「《君は白ウサギを忘れる》」
眠りについた彼女の体を抱きとめ
椅子に座らせた
『___この手は暖かい』
彼女の言葉が脳裏に浮かんだ
ガチャンッ
僕はドアを閉めた
「君と話せて楽しかったよ
____"ダイナ"」
いつか
君がそういった理由を聞かせてくれるといいな
"ダイナ"____
君の瞳に
どんな風に
____"白ウサギ"は映っていたのだろうか?
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時