199:#FIELD! ページ13
「でもジンはさっきも貴方に仕事ついてきてほしかったみたいだったから、気に入られてるみたいよ?」
「さぁ。
ただの使い捨てには手頃の手下なだけだ
奴のいいなりになるつもりは更々ないさ」
「まぁ彼の気まぐれでしょう、あのジンが人を拘るなんてしないでしょうから」
そういって彼は鼻で少し笑っている
「それはどうかしらね?
私は割りと甘いと思うことがあるけれど
私の気のせいではないと思うわ」
「……ベルモット、俺の心配よりバーボンの心配をした方がいい」
「どういうことかしら?」
「…これ以上はめんどくさいから言わないけど」
そういうと欠伸をした
「なによそれ、気になるじゃない」
「んー…本人が分かればいいよ」
そういうと、
彼はバーボンに手で銃を見立てたまま
彼を指す
「今狙われていたのは俺じゃなくて、
って分かってたね?」
「…僕を庇ってどうするつもりだったんです?」
「庇う?別に庇ってない
大体俺が庇うメリットはない
むしろ鏡が可哀想だ」
もう一眠りさせてもらうわ、というと壁によりかかり
しゃがみ目をつむった
テネシーが報告している時、明らかにジンはバーボンを睨んでおり、日に日に割れていく大きな鏡越しに拳銃を向けられていたのだ
「その状態で寝られるなんて可哀想とさえ思えるわね、今度私のとこでも泊まりにくる?」
「ブロードウェイの大女優がスキャンダルなんてことになっても、俺責任とれないから遠慮しとく」
片目をあけていう
「なによー、つれないわね
貴方がそんなヘマするなんて思わないから言っているのよ」
「ベル、無自覚か?そんなことないよな?
そういうのを世間では誘ってるっていうんだよ
それこそそんなことあったりしたら、ジンにやられるさ俺は」
勘弁してくれ、そんなハニートラップに引っ掛かるほど暇じゃないんだ、と彼女を睨むと、スクッと立ち上がってどこかに行こうとする
「どこ、いく?」
コルンが珍しく見上げ話しかけてくる
キャンティと一緒に武器の手入れしているところをみると仲の良さがわかる
「…ん?…んーなんか喉乾いたなあってね」
「あんたが使い古したのを、手入れするには手におえないから代わりにしてほしいって頼んだくせにどこ行くんだっていってんだよ」
「……あ。そうだった」
そういってコルンに武器を預けると彼のとなりに腰を下ろした
「コルン、約束覚えてくれてどうも」
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作者名:ラズリー | 作成日時:2021年6月21日 8時