其の三 ページ5
「うっわぁ…モフモフだぁ…」
「だろー！俺の自慢なんだぜー!!」
狐の尻尾が生えた青年と打ち解けるまでにそんなに時間はいらなかった。
あのあと、取り敢えず私は彼の尻尾を手放した。それと入れ換えに、辰巳が彼に飛び付いた。いきなりのことだったけれど、彼はちゃんと辰巳を受け止められたのだ。
見えない皐には、辰巳が浮いて見えるのだろう。
「何がそこにいるんだ。」と言わんばかりの顔をした。
「おー。お前も俺のことが見えるのかぁー。」
よーしよし、と彼は辰巳の頭を撫でた。
「まぁね。…ね、お兄ちゃんさ、化け狐ってやつでしょ!!すっげぇー…本物、初めて見た…」
「え、何、辰巳、アンタ知ってるの？」
「うん。前に図鑑読んだ。」
へぇ…
「そう!!俺は化け狐。よろしくなぁ〜」
そう言ってまたわしゃわしゃと辰巳の頭を撫でくりまわす。
どんだけ気に入られたんだよ…。
辰巳は辰巳で満更でもない顔してるし…
皐はポカーンとしている。
まぁ、皐は気配はわかってるんでしょう。
「皐、気配はわかんの？」
「まーな。…それに、すっげぇ強い…。幽霊とかのレベルじゃねぇ…」
「へぇ…強いんだ。」
…さて。
「何で、ここにいるの？」
うん、マジそれ。女の子の部屋に勝手に入るとか何。妖怪のくせして変態さんなの？
「いやぁ、ちょっと見かけて気になったからね…。君さぁ、何て名前？」
「私？」
「うん、君。」
「私はA。星宮A。」
私の名前を聞いて、ソイツは目を見開いた…気がする。
「へぇ…名前まで一緒だとはねぇ…。」
いや、誰と。
「俺、おそ松。よろしくな!!」
「お粗末？」
「違うっ!!」
●○●
「…さてと、みんな自己紹介して、着いていけない皐を追っ払って。……さて、実際のとこ、何でここに来たの？」
「いやね、君の雰囲気が気になってさぁ…。似てんだよね、Aに。……あ、君のことじゃないよ？ただ、名前がおんなじだったってだけ。…気配がそっくりだったから、もしかしたら本人かな…とは思ったけど、近付いてみてわかったわ。ぜんっぜん違う。」
そりゃそうだな。私は君に会った覚えも無いし。
「でも、まぁ、俺が探してる人は、300年前に別れたからね。…もう生きてるわけねーのにな。」
わかってるのにな。
そう言って、嘲笑した彼の顔は、どこか寂しげだった。
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モノクロアリス(プロフ) - にゃんこ�さん» ですよね！フヨフヨの画力は計り知れないですよね!!ほんっとうに羨ましい限りです…(´・ω・`) (2016年10月15日 20時) (
レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ�� - イラスト神いいいいいいいいいいいっ！ (2016年10月15日 18時) (レス) id: ea795777dc (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - (#`・ω・)さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると励みになります!!…そうですね、私もダメだなと思い、最近はボードで話しているので、目をつむってくださると、嬉しいです！ (2016年10月11日 8時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
(#`・ω・) - p.s.大きなお世話かもしれませんが、コメント欄でのチャットは控えた方がよいかと思います…!!!!楽しそうなお話の中、割り込んでしまって申し訳ございません!!!あ、でも、この素晴らしい小説の事について触れていれば大丈夫かと…!!!本当にすみません!!! (2016年10月9日 22時) (レス) id: 52217d693b (このIDを非表示/違反報告)
(#`・ω・) - 初コメ失礼します！！貴女様の描く物語が大好きです！！！皆かっこかわいいです！！どうしたらこんな面白いお話が描けるんでしょうか…???あ、やっぱり文才ですね(真顔)更新、頑張ってください！応援してます！！ (2016年10月9日 22時) (レス) id: 52217d693b (このIDを非表示/違反報告)
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