無気力系毒舌少女の憂鬱〜part2〜【おそ松さん】

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「……！」




気が付いたら家に着いていた。…ここは、Aの部屋…。


ドアが開いてるとき、ちょっと見かけたことがあるからわかる。




けど、思えば入るのはこれが初めてだ。








…それにしても、周りの景色がでかい。




俺が小さくなっただけなんだ、ってことは知ってる。…知ってるけど、違和感この上ない。






「あ、起きた？」




上から声が聞こえてくるから何事かと思った。Aがベッドからひょいと顔を除かせている。



どうやら、俺は今、Aのベッドの足下に敷かれた布団にいるらしい。






「起こそうか迷ったんだよね〜。そうだ、お腹空いたでしょ？何か持ってくるから！」



そう言って部屋を出ていった。





さっきの俺を見る目がいつもとは違った。…まぁ、今は猫だし。当たり前か。……それにしても、すっげぇ久しぶりに見たな…あんなキラキラした顔。




＊





「お待たせ！はい、ちゃんと食べるんだよ♪」



そう言って俺の前にコトンと置かれたのは、牛乳とマグロ。





どういう組み合わせだよ!!



…とは、さすがに言えないし。腹も減ってるし、まぁ良いや。





…マグロうまい…



マグロは良いんだ。直接食べるのに少し抵抗はあったが、何とかなる。








さて、どうやって牛乳飲むんだ…？



手ですくって飲む。…いや、あり得ない。
手でお皿を持って飲む。…人間か!?いや俺は人間だ!!
顔を近づけて飲む。…鼻に付くのは嫌だ…



うーん…愚問だ。







牛乳を前にして悩む俺を見て、Aは不思議そうな顔をする。



仕方ない。諦めろ、俺。









……トイレ、どうしよう。



くっそ、何で猫なんかにしやがった…。末裔まで呪ってやる…。




いや、アイツのことだし、アイツで止まるか…。ハッ←






まぁ、トイレでするやつもいるし…。なんとかなるか。とりあえず、今は牛乳を飲もう。








…あー。






不便なことこの上ない。

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