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手紙から目線をあげ、私と目を合わせる。




「……なんとなくさ、覚えてんだよ。俺らが子供の頃。妹ができたって母さんが言っててさ。…そういや、今思えば、0歳の赤ちゃんじゃなかった気がする。」






アンタ、ホント記憶力良いね。



思わず言いそうになった。だってさ、もう10年以上も前の話じゃん。




「……ねぇ、この星夜さんって誰ー?」


十四松が首をかしげながら聞いてきた。




「…あぁ、星夜さんね。……私の、本当のお兄さん。」





“お兄さん”というワードにみんながピクリと反応する。



「ね、ねぇっ!!もう会ったの!?どんな人!?」





真っ先にトド松がその話に食らい付く。



「んーん。まだ会ってない。…明日、会うつもり。」


「そっか…。」


「あ、でも。…すっごい努力したんだって。親がいなくなって、…いつか、私を引き取れるようになるために…」





それは嬉しかった。私が覚えていないと言うのに、私のために頑張ってくれた、って言うのが。



私がはにかむような笑顔をすると、今まで黙りこくっていたおそ松が立ち上がった。




「…そっか。良かったな、良いお兄さんがいて。」






笑顔でそれだけ言い残すと、居間を立ち去った。


「あ、ちょっ…おそ松兄さん!!」




チョロ松が後を追うようにして部屋を出た。





「……っ」


「気にするな、sister。…兄貴も、兄貴なりに考えてるんだろう。…一人にしてやってくれ。」







やっぱりさ。カラ松って家族で一番家族のこと、わかってるよね。




二人がいなくなって、私達はまだ見ぬ私の兄の話で持ちきりだった。

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モノクロアリス(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新しますね♪ (2016年6月21日 6時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます! (2016年6月21日 0時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ノンのんさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえるとうれしいです♪これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2016年6月16日 6時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
ノンのん - 続きが気になってしまいました!楽しみにしています!∂∀∂ (2016年6月16日 1時) (レス) id: 73664a4e4a (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます!!どちらも応援していただき、嬉しいです!!これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2016年6月15日 18時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月13日 22時

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